俊輔&長友を指導したマッツァーリ氏がワトフォード監督に就任 来季プレミアで4人目のイタリア人監督に

ナポリ監督時代にはコッパ・イタリアを制覇

 今季のプレミアリーグを13位で終えたワトフォードは、今季限りでの退任が決まっていたキケ・サンチェス・フローレス監督の後任として、ナポリやインテルを指揮したワルテル・マッツァーリ氏と合意し、3年契約を結んだと発表した。

 プレミアリーグ公式サイトによれば、マッツァーリ氏は同リーグ11人目のイタリア人監督となる。今季レスターで奇跡の初優勝を成し遂げたクラウディオ・ラニエリ監督、今季途中からスウォンジーを率いたフランチェスコ・グイドリン監督、そしてチェルシーの新指揮官となることが決定しているアントニオ・コンテ監督と、来季は4人のイタリア人監督がイングランドで指揮を執ることが決まった。

 マッツァーリ氏はこれまでレッジーナやナポリ、インテルなどイタリア国内で監督を歴任。レッジーナでは元日本代表MF中村俊輔(現・横浜FM)、インテルでは日本代表DF長友佑都らを指揮。ナポリでは2011-12シーズンにユベントスを下してコッパ・イタリアを制していた。国外初挑戦の場として選んだワトフォードは、ロンドン郊外に本拠地を構えるスモールクラブ。2012年にイタリア人実業家のジャンパオロ・ポッツォ氏がクラブを買収。2012-13シーズンは元イタリア代表MFジャンフランコ・ゾラ氏が監督を務めていた。

 現在プレミアリーグでは外国人監督が多く、さまざまな国籍の監督が在籍。今季終了時点で、イングランド人監督はクリスタル・パレスのアラン・パーデュー監督、ボーンマスのエディ・ハウ監督、サンダーランドのサム・アラダイス監督の3人のみ。エバートンはロベルト・マルティネス監督解任により、ともにイングランド人のデイビッド・アンスワール氏とジョー・ロイヤル氏が暫定的に指揮を執っていた。

 イングランド人と並び、マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督やチェルシーのフース・ヒディンク監督、サウサンプトンのロナルド・クーマン監督というオランダ人監督が3人で最多タイだった。しかし、コンテ監督とマッツァーリ監督の登場により、来季はイタリア人監督が最大勢力の一つとなるようだ。ラニエリ監督の成功を受けて、イングランドで一つのトレンドとなる可能性もありそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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