手倉森Jのトゥーロン初戦は試練の黒星スタート パラグアイに一時同点も直接FKに沈む
浅野が同点ゴールも直接FKに沈む
後半に向け、手倉森監督は5人の交代枠が認められているゲームで2人目となる交代を実施。DF際に代えてDF三丸拡を投入し、DF亀川諒史を右サイドバックに回した。
反撃に出る日本は同9分、右サイドをFW富樫が突破してマイナスのクロスを送ると、MF矢島のパスを後方からフォローしたMF原川がミドルシュートで狙った。しかし、これは惜しくもサイドネットでゴールはならなかった。続く12分にはMF野津田がペナルティーエリア内でシュートを打つチャンスを迎えたものの、これもクロスバーの上に外れた。さらに同14分、ペナルティーエリア内でFW富樫に代わって途中出場のFWオナイウ阿道のポストプレーからMF矢島がシュート、さらにこぼれ球をMF野津田が狙ったが、相手GKのファインセーブ連発に阻まれた。
それでも同21分、日本はついにパラグアイゴールをこじ開けた。MF原川の速いスルーパスを足下に収めたFW浅野拓磨が反転すると、相手GKと1対1で左足を振り抜いてゴール。1-1の同点に追いついた。
しかし後半30分、日本はゴール前やや左サイドの地点でFKを与えると、FWディアスが直接狙ったシュートは壁の上を越えてニアサイドのスミへ。GK櫛引が必死に飛びついたが及ばずに、1-2と再度のリードを許してしまった。
結局、日本はこのビハインドを跳ね返すことができずにこのまま1-2で敗戦。大会初戦を黒星で入る厳しいスタートになった。また、前半に交代したDF岩波は救急車で搬送された模様だ。センターバックではDF奈良竜樹(川崎)が14日のJ1リーグ神戸戦で左脛骨骨折の重傷を負い、五輪本戦の出場が絶望となったばかり。手倉森監督にとっては痛すぎる初戦黒星スタートとなってしまった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images