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初の外国人女性監督、JFLクラブ退団の可能性告白 「12月には母国にいたい」
鈴鹿ポイントゲッターズのマルティネス監督、母国メディアのインタビューで今後を展望
JFLの鈴鹿ポイントゲッターズで、JFL・Jリーグで初の外国人女性指揮官として活躍しているスペイン人のミラグロス・マルティネス監督が、母国メディアのインタビューに応じた。母国の英雄MFアンドレス・イニエスタを擁するヴィッセル神戸との対戦を振り返りつつ、自らの将来にも触れている。
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マルティネス監督は、2019年1月に鈴鹿ポイントゲッターズの指揮官へ就任し、日本の男子トップチームの監督を務める初の女性指揮官として話題に。1年目で16チーム中12位の成績を残してJFL残留を果たすと、2年目の昨季は5位に導き、契約を更新。今季はここまで13試合を消化し、13位(4勝3分6敗)につけている。
天皇杯では、1回戦のFC刈谷戦(2-1)で同大会における女性監督の初勝利を記録。歴史的な1勝が日本国内で注目を浴びたのはもちろん、2回戦(16日)で同胞の英雄イニエスタやMFセルジ・サンペールを擁する神戸と対戦したことが、大きな話題となった。
そんななか、スペインメディア「EL Diadigital」のインタビューにマルティネス監督が登場。天皇杯で神戸との対戦が実現したことについて「私のキャリアの中で最も美しい瞬間の一つであることは間違いありません。史上初めて女性が男子サッカーチームを率いて、一流のチームと公式戦で対戦したことは、とても大きなことでした」と、感慨深く振り返っている。
メンバー外となったイニエスタ、ベンチで戦況を見守ったサンペールがピッチに立つことはなかったが、イニエスタとの交流は図ったようで「試合後にはロッカールームに降りてきて、私に挨拶をして、シャツをくれました。彼は本当に気を配ってくれて、愛情を持って接してくれました。とてもいい経験になりました」との印象を述べている。
日本でのキャリアを積み上げておよそ2年半、マルティネス監督は充実した日々を過ごしてきた一方で、故郷に身を置けない現状を憂いてもいた。「日本に住んでから、自分の町には3回しか行ったことがなく、自分の勝利や敗北に寄り添ってくれるような人々を身近に感じたい」との思いに加え、将来的には再びスペインへ戻り、指導キャリアを築きたいとの希望もある。それゆえ、日本での”冒険”は終わりに近づきつつあるようだ。