リバプール、ムバッペ調査も獲得の可能性ゼロ!? スペイン紙指摘「赤を身につけることはない」
財政面の問題でリバプールは劣勢 やはり最右翼はレアルか
攻撃陣の強化を求めるリバプールが、パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの動向について問い合わせを行っていると、スペイン紙「マルカ」が報じている。
ムバッペはPSGとの契約が2022年夏で満了となる。PSGは契約延長を希望しているが、交渉は進展しておらず、移籍金の発生する今夏中の退団の可能性も過熱している。現在は欧州選手権(EURO)に参加中ながら、大会後のマーケットでも大きな注目を集めることは間違いない。
ムバッペの移籍先としてはレアル・マドリードが最有力とも言われているが、同時に関心を持っているとされるのがユルゲン・クロップ監督率いるリバプールだ。ドイツ人指揮官は攻撃陣の補強を目論んでおり、ムバッペの動向について問い合わせを行ったと伝えられている。
ただし、さらに詳細を報じた「マルカ」紙によれば、ムバッペのリバプール移籍の可能性は限りなくゼロに近いという。「マージーサイドのクラブは、選手を放出するまでは選手を買うことはできない。特に今夏に関しては、リバプールからの問い合わせは期待というよりもむしろ希望のように見える」とリバプールの財政問題がネックとしたうえで、「バルセロナやレアル・マドリードよりも最近のチャンピオンズリーグ優勝チームを否定するようで難しい答えだが、ムバッペがマージーサイドの赤を身につけることはないだろう」と指摘している。
リバプールはエジプト代表FWモハメド・サラー、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、セネガル代表FWサディオ・マネの強力トリデンテを抱え、今季はそこにポルトガル代表FWディオゴ・ジョタも台頭。しかし、サラーとマネはシーズン中に一時的に不調に陥ったこともあり、今夏の放出も噂されている。
クラブは2人の退団に備えて動き出していることは間違いないものの、両選手ともにリセールバリューが低いことから買い手は見つからない可能性が高いという。新たに選手獲得のためには売却が前提条件となる財政的な面から見ても、リバプールのムバッペ獲得は望みが薄いようだ。
一方のレアルへの移籍についてもまだ不透明な状況だが、同紙は「ムバッペは以前からレアル・マドリードに惹かれている」と強調。「移籍金が必要になると実現しないサンティアゴ・ベルナベウへの移籍を強行するため、パリとの再契約を拒否するという大胆な決断をしているという見方が強まっている。ムバッペにとってはレアル・マドリードか何もないかという感覚」としている。やはりムバッペの未来はマドリードにあるとの考えが有力のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)