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主将特権はどこへ!? マン・Uのファン・ハール監督はルーニーさえも非難の対象に
ストライカーのルーニーは不要
マンチェスター・ユナイテッド(マン・U)のルイス・ファン・ハール監督は、イングランド代表FWウェイン・ルーニーと、スペイン代表MFファン・マタを「満足できない」と咤した。指揮官は自ら獲得を熱望したコロンビア代表FWラダメル・ファルカオらを優先起用する方針を示した。英地元紙「テレグラフ」が「ファンハールがウェイン・ルーニーのストライカーとしての未来に疑問の影を落とす」と報じた。
マン・Uは21日、2部から昇格したレスター•シティを相手に3-1から試合をひっくり返され、3-5で逆転負けを喫する失態を演じた。この試合でファン・ハール監督はファルカオと、オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーを2トップに配置。ルーニーはトップ下にシフトされ、マタはベンチへと追いやられた。
「われわれはいい試合をしているが、もっと向上できる。ストライカーとしてのルーニーと、マタの中盤に満足できない。だからこそ、先発を変えた。ルーニーはさまざまなポジションをプレーできる、多様性を持っている。私は彼をストライカーでプレーさせてみた。いいプレーだったが、壮麗というほどではなかった。ファルカオはストライカーで、彼の方がいい仕事ができる」
マタは、リーグ5試合で2得点のルーニーの中盤転向と、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアの加入によって予想通り立場が危うくなってきた。
そして、オランダ人指揮官は、自ら主将に任命したはずのルーニーにも手厳しかった。レスター戦前、「キャプテンには特権がある。それ以外の選手は同じだ」と重用することを明言していた。だが、就任以来、公式戦6試合でわずか1勝という名門の危機的状況に、手のひらを返した格好だ。
イングランド代表主将でもあるルーニーは、2012年にアーセナルからファン•ペルシーが加入して以来、フォワードとしての出場機会は減少傾向にある。だが、昨季は17得点を記録するなど、リーグ屈指のスコアラーであることに疑いの余地はない。
ファン•ハール監督は、クラブの象徴的な存在さえも公に非難し始めた。1億5000万ポンドもの巨額資金を投入し、自ら獲得を熱望した新加入選手の出場機会を優先させる腹づもりのようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web