「前例のない大失敗」 スロバキアGK、“バレーボール風”の珍オウンゴールに海外衝撃
GKドゥブラフカの痛恨オウンゴールで先制点献上、スペインに0-5大敗でEURO敗退
スロバキア代表は現地時間23日、欧州選手権(EURO)グループE第3節でスペイン代表と対戦し、0-5と大敗した。2試合を終えた時点で1勝1敗の2位につけていたなか、グループリーグ突破を懸けて強豪との最終戦に臨んだが、大量失点で3位に転落し、得失点差で下回ったことでベスト16進出を逃した。痛恨の敗戦となったが、そのきっかけとなった前半30分のGKマルティン・ドゥブラフカによるオウンゴールに、海外メディアが「前例のない大失敗」などと注目している。
守護神にとって、試合の入りは悪くなかった。前半12分、スペインにPKを与えるもののキッカーを務めたFWアルバロ・モラタのシュートを右に跳んでストップ。これで波に乗るかと思われた。
だが同30分、スロバキアは自陣深い位置からのビルドアップで痛恨のパスミス。スペイン代表MFパブロ・サラビアが左足を振り抜くと、強烈なシュートがクロスバーを叩き、上空に高く上がった。このボールを外に弾き出そうと、自軍ゴールに体を向けて落下地点に入ったドゥブラフカ。ジャンプして右手のパンチングで、ボールをクロスバーの上へ出そうとしたが目測を誤ってしまい、後ろに少しのけ反るような格好に。右手でボールに触るものの、完全にタイミングがズレてしまったため、ゴール内に自ら叩き込む形になった。
EUROという大舞台で飛び出した衝撃の珍プレーに、各国メディアも反応。オランダのサッカー専門誌「Voetbal International」が「前例のない大失敗」と伝えれば、米サッカー情報サイト「The 18」は、「スロバキアのマルティン・ドゥブラフカは伝説のオウンゴールのために自分のネットにダンク」と報じた。またスペイン紙「マルカ」も「馬鹿げたオウンゴール」と記すと、「バレーボール風の平手打ちでネットに突き刺し、チームの精神を破壊した」と酷評している。
この失点で意気消沈したチームは、その後失点を重ねて0-5と大敗。EURO敗退を招くきっかけとなったワンシーンの衝撃は、世界に広がっている。