20歳MFアペルカンプ真大、東京五輪出場叶わず? U-24ドイツ代表から落選と独紙報道
「ビルト」紙が報道、所属するデュッセルドルフにとっては朗報と指摘
ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフに所属する20歳のMFアペルカンプ真大が、来月開催予定の東京五輪に臨むU-24ドイツ代表のメンバーから落選したと、ドイツ紙「ビルト」が報じている。
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ドイツ人の父と日本人の母を持つアペルカンプは、三菱養和のジュニアユースから2015年にデュッセルドルフの下部組織を経て、昨年9月26日のブンデスリーガ2部第2節ヴュルツブルガー・キッカーズ戦でプロデビュー。今年1月から4月にかけて筋肉系の負傷で戦列を離れていたが、復帰後のシーズン終盤には4試合連続ゴールを決めるなどして一躍ブレイクを果たし、チームに欠かせない存在へと成長した。
こうしたパフォーマンスが認められて、先月のU-21欧州選手権にも追加招集されていたアペルカンプだが、「ビルト」紙によると、24日の早朝にU-24ドイツ代表のシュテファン・クンツ監督からアペルカンプのもとに電話があり、メンバー選考から落選したことを直接伝えられたという。
同紙は「アペルカンプにとって、これはもちろん悲しい出来事だが、デュッセルドルフの首脳陣は一安心したことだろう。なぜなら、これでアペルカンプがプレシーズンのすべての活動に参加できることになったからだ。五輪ではクラブに選手派遣の義務はない。しかし、チームで最も重要な選手の五輪への夢を断ってしまうことは、クラブと選手双方にとって痛みを伴う決定となり、関係性の悪化をも引き起こす。そうした決定をフォルトゥナはクンツのおかげで回避した」とも報じ、すでにチームのキーマンであるアペルカンプが東京五輪に参加しないことは、デュッセルドルフにとっては朗報だろうと指摘している。
ただアペルカンプ自身は、先日「ビルト」紙のインタビュー取材に応じた際に、「日本人として東京五輪に出場することよりも素晴らしいものはない。五輪でプレーできれば、自分のキャリアにとってハイライトになると思うし、そのために頑張らないといけない」とコメントしていただけに、夢の舞台への切符をつかめなかった無念の思いは、しばらく尾を引くことになるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)