「心温まる交流」 元盟友のC・ロナウド×ベンゼマ、試合直前の美しき“友情”に海外注目
EUROのポルトガル対フランスで再会、キックオフ直前に笑顔を見せ合う
欧州選手権(EURO)で“死の組”と呼ばれたグループFは、現地時間23日に最終節の2試合が行われ、ポルトガル代表とフランス代表の一戦は2-2の引き分けに終わった。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)とフランス代表FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)が2ゴールを奪い合う展開となったなか、かつてレアルで名コンビを組んだ2人のキックオフ前の表情に海外メディアが注目。「心温まる交流」と美しき友情を伝えている。
格下と見られていたハンガリーの奮闘もあり、戦前の予想以上に大混戦となったグループF。両チームともに緊迫した状況のなかで最終戦を迎えたが、ポルトガルはロナウドが2つのPKを成功させ、フランスもベンゼマがPKと見事な抜け出しからゴールを決めて2-2で引き分けた。この結果、フランスは1勝2分で首位通過、1勝1分1敗となったポルトガルも全グループの3位でトップ成績となり決勝トーナメントに進出した。
ともにグループリーグ突破を達成したなか、海外メディアの注目を集めたのがキックオフ直前のシーンだ。両チームの選手がピッチに散らばり、ベンゼマがセンターサークル中央でキックオフの体勢に入る。ロナウドはセンターラインを挟んで対面したフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンと肩を組み挨拶。そして次の瞬間、試合映像がベンゼマのアップになると、フランス代表ストライカーは満面の笑みでロナウドのいる方向へ視線を向けている。カメラが切り替わりロナウドの姿を捉えると、右斜め後方からの映像でその表情ははっきりと分からなかったが、ポルトガル代表ストライカーもセンターサークル方向を向きながら口元に笑みを浮かべているように見えた。
英メディア「スポーツ・バイブル」は、2009年から18年までレアルで“名コンビ”を組んだ2人の再会シーンについて「信じられない瞬間」と綴り注目。かつてドルトムントのドイツ代表FWマルコ・ロイスが、元同僚だったバイエルン・ミュンヘンのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキと、試合前にセンターラインを挟んで笑顔を見せ合ったシーンを引き合いに出し、「クリスティアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマのピッチ上での再会によって、マルコ・ロイスとロベルト・レバンドフスキのブロマンスに似た心温まる交流を共有した」と伝えている。
レアルで4度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇を果たすなど、輝かしい時間を過ごした2人。ベンゼマのフランス代表復帰によって実現した対決は、2点ずつを取り合った両ストライカーにとって思い出深い一戦になったはずだ。