フランス、「不敗神話」継続で“死の組”首位突破 ポグバ&カンテ先発時は30戦無敗

フランス代表MFポール・ポグバとMFエンゴロ・カンテ【写真:Getty Images & AP】
フランス代表MFポール・ポグバとMFエンゴロ・カンテ【写真:Getty Images & AP】

ポルトガルと2-2のドロー、混戦のF組を1勝2分の首位通過

 フランス代表は現地時間23日の欧州選手(EURO)でポルトガルに2-2と引き分け、今大会の“死の組”と目されていたグループFの首位通過を決めた。充実の“レ・ブルー”は、チームの心臓であるMFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)とMFエンゴロ・カンテ(チェルシー)が揃って先発した試合で30戦無敗という不敗神話が継続したまま決勝トーナメントへの戦いに臨む。

 初戦でドイツに1-0と競り勝ち、続くハンガリーとは1-1で引き分けていたフランス。グループ突破を懸けた最終戦は前回大会決勝の再現で、ポルトガルと激突した。

 フランスは前半30分にPKで先制を許したが、前半アディショナルタイムにPKを獲得。これをFWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)が決めて同点とした。後半の立ち上がり2分にもベンゼマがネットを揺らして逆転に成功したが、同25分に再びポルトガルにPKを献上。FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)にこの日2点目を決められ、試合は2-2でのドロー決着となった。

 もう一方のドイツ対ハンガリーも2-2の引き分けで終わったため、勝ち点5のフランスは“死の組”を首位で通過。ドイツが2位、ポルトガルが3位で決勝トーナメントに進出し、健闘を見せたハンガリーは惜しくも敗退となった。

 フランスはポルトガル戦の後半開始から途中出場したDFリュカ・ディニュ(エバートン)が出場わずか5分ほどで負傷交代となるアクシデントもあったが、難敵だらけのグループをきっちりと勝ち上がった。前評判では優勝候補の筆頭とも言われているなかで、ある“不敗神話”が継続中のようだ。

 英国のブックメーカー「ウィリアム・ヒル」のツイッターによれば、中盤のセンターで並んでプレーするポグバとカンテが揃って先発した試合では「30戦無敗」が続いているという。2人がスタメン起用された直近の30試合は22勝8分という圧倒的な戦績を残しているようだ。

 フランスのキーマンとなっているポグバは、ポルトガル戦後にUEFA公式サイトを通じて「最も重要だったのはグループのトップに立つことだった。満足している。決して簡単ではないグループでそれを達成することができた」とコメント。ここまでの戦いに手応えを感じている様子だ。「僕たちが改善しなければいけないことも分かっている」と次のラウンドに向けて気を引き締めている。

 ポグバとカンテの中盤コンビ健在なら”負けない”フランス。決勝トーナメント1回戦はグループAを3位で勝ち上がったスイスとの対戦となるが、ベスト8を懸けた一戦でも勝利を手にすることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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