浦和DF宇賀神、2年ぶりゴールを呼んだ“意地” 「ここまで試合に絡めないのは初めて」

約2年ぶりのゴールを決めたDF宇賀神友弥【写真:Getty Images】
約2年ぶりのゴールを決めたDF宇賀神友弥【写真:Getty Images】

西大伍の加入もあり、試合に絡めない苦しい時期を過ごすなかで今季初得点

 浦和レッズの元日本代表DF宇賀神友弥は、23日のJ1第19節柏レイソル戦で約2年ぶりのゴールを決め、2-0の勝利に貢献した。今季について「ここまで試合に絡めないのは今までで初めて」という苦しいなかでも、気持ちを切らさずに続けてきたことが生きた。

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 浦和は前半からいくつかの決定機を作りながらも、生かせずにゲームが進んだ。そのなかで迎えた後半19分、左サイドからDF山中亮輔が入れたクロスをファーサイドでMF関根貴大が抑え込むと、丁寧なバックパス。そこに走り込んだ宇賀神が右足ミドルを決めて先制に成功した。この1点を「関根が落ち着いて見てくれた。プレッシャーもなく狙い通りのシュートが打てた」と振り返った宇賀神にとって、2019年6月15日のJ1第15節サガン鳥栖戦以来、約2年ぶりのゴールになった。

 浦和ユースからトップ昇格を果たせず、流通経済大を経て2010年に浦和へ加入。今季はMF伊藤敦樹も同様だが、大学経由のトップ昇格というルートの先駆けになった。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が指揮していた時期は左ウイングバックの不動のレギュラーとして活躍し、日本代表への選出。その後も、4バックのサイドバックでも長年レギュラーとして活躍してきた。

 しかし、リカルド・ロドリゲス監督が就任し、ヴィッセル神戸からDF西大伍も加入した今季は、「ここまで試合に絡めないのは今までで初めて。週末に試合がない日々が続くとサッカー選手としての実感がわかない時もあった」という苦しい時期を過ごしてきている。リーグ戦でのスタメン出場は西が負傷離脱していた時期、3月21日の第6節川崎フロンターレ戦(0-5)以来だった。

 それでも、新加入の西に対する悪感情はなく、むしろ自身が成長するための「お手本」にしている面があるのだという。

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