“フットサル界のキング”が国内復帰! 立川・府中の森岡薫、古巣名古屋戦でデビューへ!
スペイン1部リーグのパルロ・フェロールから電撃移籍、2度目のW杯出場を目指す
フットサルの全国リーグであるFリーグは23日、2021-22シーズンの追加登録選手を発表。立川・府中アスレティックFCへの加入が発表された日本代表FP森岡薫の登録が完了し、今週末のリーグ戦から出場が可能となった。
立川・府中は18日にクラブ公式サイトで森岡の加入を発表。森岡はFリーグの創設前に名古屋オーシャンズに加入し、名古屋のFリーグ9連覇に貢献した。4度のリーグ最優秀選手賞、4度の得点王と他を圧倒する結果を残して、「フットサル界のキング」として名を知らしめた。2015-16シーズン終了後、名古屋から戦力外通告を受けた森岡は、2016-17シーズンにはペスカドーラ町田へ移籍。2019-20シーズン途中にクラブを退団し、世界最高峰のリーグ戦があるスペインへ渡り、1部リーグのパルロ・フェロールに加入した。
2020-21シーズンで森岡の所属していたパルロ・フェロールは2部リーグ降格となり、シーズン終了後には森岡の退団も決定。その後、去就が注目を集めていたが、Fリーグ通算331試合に出場し、歴代2位となる通算297得点を挙げているストライカーは、再びFリーグの舞台に戻ることになった。
現在42歳になった森岡には、立川・府中で二つの挑戦が待ち受けている。あと3得点で達成となるリーグ通算300得点達成は、時間の問題だろう。もう一つの挑戦は、彼自身2度目となるフットサル・ワールドカップ(W杯)出場だ。フットサル日本代表は今年9月、リトアニアで開催されるフットサルW杯の出場権を獲得している。海外移籍以降、ブルーノ・ガルシア監督の率いるフットサル日本代表に招集されていなかった森岡だが、実績や知名度は十分。W杯のメンバー発表まで残り4試合で大爆発を見せれば、奇跡の代表復帰もあり得る。
そんな森岡のFリーグ復帰初戦の相手となるのは、彼の古巣でもある名古屋だ。Fリーグ創設14シーズン中13シーズンで優勝を飾っている「絶対王者」は、日本で数少ないプロのフットサルチームであり、日本代表選手が顔を揃える。彼らとしてもW杯出場を目指しているなかで、国内に戻った森岡に簡単に活躍を許すわけにはいかない。熾烈な戦いが繰り広げられるのは必至だ。
今シーズンも名古屋はリーグ唯一の開幕4連勝を飾り、定位置である首位に立っている。26日に行われる立川・府中と名古屋の一戦で、森岡が名古屋の連勝にストップをかけられるか。スペイン1部リーグでの経験を積み、Fリーグに戻った森岡のプレーに注目が集まる。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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