英雄モドリッチが芸術的アウトサイド弾 35歳286日…クロアチアEURO最年長得点更新
スコットランド戦で母国をベスト16に導くゴール
レアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチは、現地時間22日の欧州選手権(EURO)スコットランド戦でチーム2点目のゴールを鮮やかな右足アウトサイドのミドルシュートで決めた。35歳286日での得点はEUROでのクロアチア代表史上最年長得点記録を更新となり、2008年大会で記録した史上最年少得点記録に続く新たな金字塔を打ち立てた。
グループDのクロアチアは初戦でイングランドに敗れ、続くチェコとの試合も引き分けで、1分1敗で最終戦を迎えた。前半17分にMFニコラ・ヴラシッチのゴールで先制するも、同42分にMFカラム・マクレゴーにミドルシュートを決められ、1-1で前半を折り返した。
すると迎えた後半17分だった。クロアチアは左サイドからパスを繋ぎ、中央に走り込んだモドリッチへ展開。キャプテンマークを巻いた背番号10は左から流れてきたパスに右足のアウトサイドキックで合わせ、カーブのかかった鮮やかな一撃をゴール左隅に蹴り込んだ。
データ分析会社「オプタ」によれば、モドリッチはこの華麗なゴールでEUROでのクロアチア代表史上最年長得点記録を更新。9月で36歳を迎える司令塔は35歳286日での記録達成となった。また、モドリッチは13年前のEURO2008で22歳273日の史上最年少得点記録も打ち立てており、2つの記録を同時に保持する偉業を成し遂げた。
クロアチアはさらにFWイバン・ペリシッチにもゴールが生まれて、スコットランドに3-1で快勝。イングランドに敗れたチェコを抜いて2位で決勝トーナメントへ進出。決勝トーナメント1回戦ではグループEの2位通過(スウェーデン、スロバキア、スペイン、ポーランドのいずれか)と激突する。
勝利の立役者となったモドリッチはUEFA公式サイトを通じて、「良いプレーができて、次のラウンドに進めたことは嬉しい」とコメント。「最初の2試合のパフォーマンスには満足していなかったけど、今日はより良いプレーができた。このプレーができれば、僕らは誰に対しても危険な存在になるだろう」と決勝トーナメントに向けた意気込みを明かしている。最年長記録を再度更新するモドリッチのゴールが生まれれば、クロアチアのさらなる躍進につながるはずだ。