新生なでしこ発足とともに起きた「10番」交代劇 ストライカー専任と新リーダー覚醒への期待
リオ五輪最終予選で「10番」をつけた大儀見は、ストライカーの象徴「9番」に
高倉麻子新監督が就任して初戦を迎えるなでしこジャパンのメンバーが20日に発表され、リオデジャネイロ五輪最終予選から「10番」の交代が起こった。高倉監督は「9番」への変更になった大儀見優季について、「彼女はストライカーなので、点を取ることにこだわってほしい」とその理由を話した。
リオ五輪へ向けたアジア最終予選で、昨年いっぱいで現役を引退した澤穂希さんから10番を受け継いだ大儀見には、チームを勝利に導くゴールと象徴である「10番」という二重のプレッシャーがかかる形になった。責任感の強いタイプでもある大儀見は、そういった面が多少なりとも影響したのか、メディアに対してチームメート批判とも取れる発言をしたことで、チームに不協和音が鳴った。それだけに新指揮官は、肩の荷を一つ降ろすという判断を下したのだろうか。
その「10番」は、MF阪口夢穂がつけることになった。高倉監督は「彼女は中盤の底で目立たない仕事をして、澤の相棒としてあまり名前が出ない選手だったが、代表で100試合出ている選手。日本の中で、レベルを考えれば最高峰の選手。より自覚を持って代表を引っ張ってほしいという気持ちから」と、阪口に対して大きな期待を寄せている。
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