元Jリーガー初の都議会議員への挑戦 “プリンス”星大輔、町田の未来に捧げる第2の人生
「元Jリーガー初の都議」という“パイオニア”を目指して奮闘
新型コロナウイルス禍の影響で町田市の予算は厳しく、東京都の予算や国からの支援を待つしかないというもどかしさを抱えてきたが、東京都議会議員となれば町田市の活性化に向けて、より効果的な活動が可能になってくる。それだけに、星も「町田、東京で夢を叶えられるような環境作りに貢献したい」と強い思いを口にする。
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「今は市民のみなさんと町田市のパイプ役ですが、今度は東京都とのパイプ役になれる。みなさんの声がより東京都に届き、できることも大きくなります。町田市に人が集まってくれないと、経済も動いていかない。このご時世で、テレワークで仕事をする時代です。例えば、シェアオフィスだったり、オフィス兼用の自宅にするなら、東京都から支援をできたら町田市にも人口が集ってくれると思っています。東京都民、町田市民の方がより安定した生活・仕事を送れるようにしたいです」
Jリーグ出身者では、元日本代表FW高松大樹氏(大分トリニータほか)が大分市議、元日本代表GK都築龍太氏(浦和レッズほか)がさいたま市議として活動している。昨年10月にはオンライン座談会の機会があり、「サッカー選手出身ならスポーツ環境の整備をメインにしていかないといけない」とお互いに再確認したという。
星は現在、町田市議会議員を辞職し、自民党公認の東京都議会議員の候補予定者として選挙開始に備えている。「元Jリーガー初の都議」。自分がパイオニアとして道を切り開くことで、今後サッカー選手たちの未来にも光が差し込んでいくことを星は願う。
「ぜひ当選させていただいて、“初”の存在になりたい思いはあります。サッカー選手はいろんなことを犠牲にして、乗り越えてその舞台に辿りついている。引退後のセカンドキャリアの幅を広げるためにも、地域のリーダーになって先陣を切りたいです」
東京から世界へ――。そんな思いを胸に、星はセカンドキャリア最大のチャレンジに臨む。(文中敬称略)
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)