バルセロナ、オランダ代表FWデパイと契約合意 “異例”の2年契約になった理由は?
デパイはクーマン監督の元でのプレー希望 監督交代の場合も見据えて短期契約か
スペインの名門バルセロナは、今年6月末でフランスの強豪リヨンと契約が満了するオランダ代表FWメンフィス・デパイと、2年契約で合意したことを発表した。近年のサッカー界では異例の「2年」という短期契約になった理由について、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」のフェルナンド・ポロ記者が合意前の時点で解説している。
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バルセロナは現地時間19日、デパイとの契約を公式サイトで発表。その中には、「2022-23シーズンまで」の契約であることが明記されている。近年のサッカー界では、有力選手との契約は4~5シーズンになることが珍しくなく、移籍金を得られない契約満了での退団を避けようとする傾向にある。
しかしながら、デパイとバルセロナが短期契約になった理由は、ロナルド・クーマン監督が絡むという。そこには、クーマン監督がバルセロナで長期政権を築くことができるかが非常に疑わしいという理由があると、ポロ記者は解説している。
「メンフィス(デパイ)はクーマンのためにプレーしたかった、そして彼はバルセロナでそうするだろうが、結果が期待どおりでない場合は、監督交代の可能性がある。このような時、デパイは不利な立場に置かれるような長い契約に縛られることなく、常に彼の利益に基づいて決定する優位性を持っている。ゼロ円移籍だったことも、2年間だけという契約条件を確保する力を彼に与えた」
デパイはバルセロナというよりも、クーマン監督のチームでプレーしたいという考えがあることからの短期契約を希望したという。これにより、クーマン監督がクラブを去る事態になったとしても、少なくとも2シーズン後にはバルセロナを離れることが可能になった。
見方によっては、バルセロナの立場では来夏の時点で契約延長か放出かを判断する必要に迫られる場合も想定され、わずか1シーズンでの見極めを強いられるとも言える。一方で、そうした選手側の希望が通るのも「ゼロ円移籍だった」という点が大きいようだ。
デパイがクーマン監督を長期政権に導くような活躍を見せられるかどうかが、バルセロナでどれだけの期間プレーするかの大きな分水嶺になる模様だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)