「決断は簡単ではなかった」 高倉監督、百戦錬磨の鮫島彩を選ばなかった理由は?
ポゼッションサッカーに重点を置き、若手の総合力に懸ける決断を下す
日本サッカー協会(JFA)は18日、東京五輪に出場するなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー18人を発表した。主将のDF熊谷紗希(バイエルン)、エースのFW岩渕真奈(アーセナル)らが順当に選出された一方で、2011年の女子ワールドカップ(W杯)優勝チームの一員であるベテランのDF鮫島彩(大宮アルディージャVENTUS)が落選となった。高倉麻子監督はその理由について、「この決断は簡単ではなかった」と語った。
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2011年の女子W杯優勝をはじめ、ロンドン五輪でも銀メダルを獲得している鮫島は、メンバー発表直前の6月シリーズで招集されず。高倉監督は鮫島の実力を認めたうえで、「若い選手の良さもあり、今回は外した」と説明していた。
18日に東京五輪メンバー18人が発表されたなか、34歳の鮫島は落選。DF陣は清水梨紗(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、宝田沙織(ワシントン・スピリット)、熊谷紗希(バイエルン)、南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)、宮川麻都、北村菜々美(ともに日テレ・東京ヴェルディベレーザ)という顔ぶれとなった。
高倉監督も「今朝まで悩んだ」と選考に頭を悩ませたことを明かしたが、記者会見では鮫島についても言及している。
「サメ(鮫島)は非常に勉強熱心で向上心も高く、様々な合宿の中で成長して、今も成長を続けている選手。間違いなく100%努力してきた。この決断は簡単ではなかったですけど、若い選手の勢いや成長を同じように感じている。サッカーの進歩とともに、選手には総合力が求められる。自分たちがボールを持った時にいかに優位にゲームを進められるか、そこに重点を置いた時に、今(の若い選手たち)を選ぶ決断に至った」
高倉監督は若い選手の台頭を認めたうえで選出し、さらなる成長に期待していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)