「寸分の狂いもないパス」 ベイル、芸術的“30mアシスト”を世界称賛「とてつもない」
トルコとのEURO第2戦で2アシスト、先制点導くロングパスに海外メディアが賛辞
ウェールズ代表は現地時間16日、欧州選手権(EURO)グループAの第2戦に臨み、2-0で勝利した。エースのFWギャレス・ベイル(トッテナム)は後半16分にPKを失敗したものの、2アシストと全得点を演出。特に前半42分にMFアーロン・ラムジー(ユベントス)の先制点を導いた芸術的な“30m浮き球パス”を、海外メディアが称賛している。
2016年の前回大会で、ウェールズは初出場でベスト4進出の快挙を達成。2大会連続の本大会出場となった今回も、ベイルやラムジーら“英雄”は健在で、12日のスイスとの初戦には1-1で引き分けた。
そしてグループリーグ突破を左右する勝負のトルコ戦で、ベイルが躍動する。前半6分には敵陣左サイドでボールを受けると、相手最終ライン裏へ飛び出すラムジーの動きを逃さずに左足アウトサイドでスルーパス。同24分には右サイドで受けたベイルが、再びライン裏へ飛び出したラムジーへ今度は左足で浮き球のスルーパスを供給するも、いずれも決定機を仕留めきれなかった。
チャンスメークで存在感を発揮するなか、同42分にベイルが再び輝く。敵陣右サイドの中盤でボールを受けたベイルがルックアップ。目の前に相手2人が構えるなか左足でバックスピンをかけるようにして、三たびトルコDF陣の背後に動き出したラムジーへ、パーフェクトな“30m浮き球パス”を送る。これを胸トラップで収めた10番は、今度は落ち着いてシュートを流し込んだ。
受け手の抜け出すタイミング、コース、そして球質ともに完璧だったアシストシーンを、海外メディアも絶賛。英メディア「planet football」が「アーロン・ラムジーは寸分の狂いもないギャレス・ベイルのパスの後、クールにフィニッシュ」と伝えれば、英メディア「スポーツ・バイブル」も「ギャレス・ベイルはアーロン・ラムジーをアシストするために、とてつもないロングパスを創出」と報道。ペルーメディア「EL BOCON」も「ファンタスティックなアシスト」と称えた。
後半アディショナルタイムにもショートコーナーからドリブルで持ち込み、DFコナー・ロバーツ(スウォンジー)の2点目をアシスト。PK失敗のミスを犯したものの、それを補って余りある圧巻のパフォーマンスで母国を勝利に導いた。