鎌田大地、今夏売却の“最低価格”は33億円か 独紙「今なら有意義」と移籍を支持

フランクフルトの日本代表MF鎌田大地【写真:Getty Images】
フランクフルトの日本代表MF鎌田大地【写真:Getty Images】

ブンデス3位の12アシストを記録した鎌田、独紙は最低33億円の移籍金が必要と分析

 セビージャやトッテナムなど欧州の複数クラブが獲得に関心を抱いているとされる日本代表MF鎌田大地について、所属するフランクフルトが2500万ユーロ(約33億円)を移籍金の最低条件として設定していると、ドイツ地元紙「フランクフルター・ルントシャウ」が報じている。

 今季の鎌田はリーグ戦32試合に出場し、アシスト数がFWトーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)、MFフィリップ・コスティッチ(フランクフルト)に次いでリーグ3位となる12アシストを記録。さらにシーズン中に決めた全5ゴール中4ゴールをフランクフルトよりも上位でシーズンを終えた4チーム(バイエルン、ライプツィヒ、ヴォルフスブルク、ドルトムント)から奪うなど、格上との対戦で抜群の勝負強さを発揮し、UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に大きく貢献した。

 攻撃の牽引役として印象的な活躍を見せたことから、今夏の去就に注目が集まっているが、地元紙「フランクフルター・ルントシャウ」によると、フランクフルトは鎌田の移籍について金銭面で条件を課しているようだ。同紙は、「このゲームメーカーには2500万ユーロの市場価値がついていて、この1年で1300万ユーロ(約17億円)も増加した。セビージャとトッテナムが鎌田の獲得に興味を持っているようだが、フランクフルトが鎌田の市場価値に見合っていると想定している金額に達していなければ、彼らのオファーは成功しないだろう。つまり、2500万ユーロが必要ということだ。それ以下の条件であれば、フランクフルトは鎌田を手放さないだろう」と、他クラブが獲得するには少なくとも移籍金2500万ユーロを提示する必要があると分析している。

 さらに「この2500万ユーロという金額は、鎌田のパフォーマンスだけでなく、彼の年齢や将来性、契約の残り年数も関係している。純粋に経済的な側面から考えると、彼の売却は今なら有意義なものとなるだろう」とも付け加えており、この条件で移籍交渉が成立すれば、コロナ禍による財政悪化に苦しむフランクフルトに大きなメリットをもたらすことになると予想している。

 鎌田自身も、さらなるステップアップを目標にしていることをたびたび口にしていることから、条件次第では今夏、一気に移籍話が進む可能性がある。鎌田にとっては、自身のキャリアを大きく左右する転換点になるのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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