ユーベも注目のFWラパドゥーラ獲得を狙う

　ラニエリ監督は、補強についてこう語っている。

「スーパースターを連れてくることが重要ではない。すでに我々が抱えているような選手を連れてくる。ハートとソウルを持っている選手だ」

　セミプロからプレミアリーグ得点ランク2位、そしてイングランド代表まで駆け上がったFWジェイミー・ヴァーディや、仏カーン時代は世界的に無名だったフランス代表MFエンゴロ・カンテなど、レスターは「陽の目を見なかった」選手たちが中核を担い、スターの集まるプレミアリーグを制した。ピッチ上で必殺のカウンタースタイルを貫き通したのと同様、選手補強のスタイルも崩さないと断言した。

　現段階で最も獲得の可能性が高いと言われているのは、セリエBのペスカーラでプレーするFWジャンルカ・ラパドゥーラだという。今季はリーグ戦39試合で26得点を挙げて得点王も獲得した。ユベントスも注目している26歳FWの争奪戦で、ポールポジションについているという。

　「我々はファミリー・チーム。新しい兄弟を見つける必要があるんだ」と語るラニエリ監督。イタリアの新星が「ミラクル・レスター」の仲間入りを果たすのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images