C・ロナウドの行動が“思わぬ飛び火”、EURO大会スポンサー株価が4400億円の大暴落
記者会見上のペットボトルを机の上からどけた影響でコカ・コーラ社の株価が下落
スーパースターは、その一挙手一投足が注目されるが、思わぬ形で市場価値に影響を与えることもある。サッカー界を象徴するスター選手であるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの行動が、世界的な知名度を誇る飲料メーカー・コカ・コーラ社に40億ドル(約4400億円)の被害を与えたと話題になっている。
発端となったのは、EUROハンガリー戦に向けた記者会見でのこと。会見場に現れたC・ロナウドは着席すると、目の前に置かれていた2本のコカ・コーラのペットボトルを持ち上げ、そのボトルを机の上からどけてしまった。さらに水の入ったペットボトルを手に持ち「アグア(ポルトガル語で水の意)」と言い、大会スポンサーの看板商品を否定するかのような行動をとった。
C・ロナウドは以前からソフトドリンクに対して否定的な考えを公言してきた。そして、息子がコカ・コーラやファンタ、ポテトチップスなど、彼が好まない物を口にすると、喧嘩をするというエピソードも語っていた。それだけに、記者会見でコカ・コーラと一緒の絵に収まるのは、受け入れられなかったのかもしれない。
この行動により大会スポンサーのコカ・コーラ社には大きな影響が出てしまった。英メディア「GIVE ME SPORTS」によると「コカ・コーラ社の株価が大きく下がり、市場価値は2420億ドル(26兆6100億円)から2380億ドル(26兆1700億円)まで下がった。1.6%の下落だ」と、約4400億円もの影響を受けたと報じている。
その後、株価が多少の回復を見せたものの、会見前の価値までは戻っていない。英紙「デイリー・メール」は、「UEFAとコカ・コーラ社は声明を発表していない。それでも、世界で最も影響力のあるスター選手の1人が1988年から欧州選手権をサポートしている企業に対して行った行動を喜んでいるはずがない」と、報じている。
フランスが1-0でドイツを破った試合後の会見では、フランス代表MFポール・ポグバが、自身の前に置かれていたハイネケン社のビールの瓶をどけた。飲酒が禁じられているイスラム教徒であるがゆえの行動かもしれないが、2人の世界的なスターの行動は、さらなる波紋を呼ぶことになるかもしれない。