日本代表「W杯2次予選」を英記者が総括 圧倒的陣容も…なぜ鈴木優磨を呼ばないのか
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大迫勇也の他に明確な選択肢が存在しないことが最大の懸念事項
だが、大迫が故障や不調時に、選択肢が存在しないことが最大の懸念事項だ。鈴木武蔵(ベールスホット)、浅野拓磨(無所属)、永井謙佑(FC東京)ら代役は全く印象を残さず。鎌田は1トップをこなすセンスはあるが、明確な2番手が存在しない。
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鈴木優磨の招集を拒否し続けている森保監督の決断は、不可解そのものだ。もしシント=トロイデンの男と指揮官の間に紛争が存在するのであれば、代表のために和解すべきだろう。大迫の代役が存在しない以上、鈴木の存在は日本代表に有益だ。無風状態の1トップで大迫にプレッシャーをかけ、トップクラスの代役になる可能性がある。
いずれにせよ、W杯アジア最終予選のドロー前の段階で、このチームに漂うのは自信以外の何ものでもない。ここまでほとんどのミスなしにカタールへの道のりを進んできたが、しばらく順調な歩みに変化は起きないだろう。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)
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マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。