ポグバ、独代表DFから“噛みつき”疑惑も…問題なし強調 「こんなことで出場停止に…」

ドイツ代表DFリュディガーとフランス代表MFポール・ポグバ【写真:ロイター】
ドイツ代表DFリュディガーとフランス代表MFポール・ポグバ【写真:ロイター】

リュディガーが密着マーク時に噛みつき? ポグバ「大したことではない」

 マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバは、現地時間15日の欧州選手権(EURO)ドイツ戦(1-0)で勝利に貢献し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。その試合のなかで、マッチアップしたドイツ代表DFアントニオ・リュディガーから“噛みつかれた”疑惑が浮上しているが、本人は全く意に介していない様子だ。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 ドイツとスペインに並ぶ3度目のEURO制覇を目指す現世界王者のフランスは、“死の組”と称されるグループFの初戦でドイツと激突。前半20分、ポグバのサイドチェンジを受けたDFリュカ・エルナンデスのクロスがドイツ代表DFマッツ・フンメルスのオウンゴールを誘発し、これが決勝点となった。攻守にわたって貢献したポグバは、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されている。

 そんなポグバに対し、執拗なマークを仕掛けていたのが、ドイツ代表のセンターバックを務めたDFリュディガーだ。前半終了間際にはポグバに後ろから抱きつくような密着マークを仕掛け、その際にはポグバの肩のあたりに噛み付くような仕草も見せた。これにはたまらずポグバも主審に対して反則をアピールしていたが、リュディガーに対するお咎めはなかった。

 このリュディガーの“噛みつき”疑惑に海外メディアも注目。英紙「デイリー・ミラー」は、「ポール・ポグバはフランスがドイツを破った試合で噛みつき事件に巻き込まれた」と報じているが、ポグバ自身は騒ぎ立てるようなことではないとリュディガーを擁護している。試合後に、次のようにコメントしていたという。

「トニー(リュディガー)は友人だ。大したことではないよ。テレビには映っていたと思うけどもう終わったことで、僕はイエローやレッドを出してくれと叫んだわけじゃない。彼は僕を少しかじったようだけど、僕らはお互いのことをよく知っている間柄だ。かじられたと感じたのでレフェリーに伝えたけど、もう終わったことだよ。僕はフットボールがしたいだけだ。

 彼はカードをもらわなかったけど、それでいいと思う。こんなことで出場停止になってほしくはない。試合後には僕らはハグをした。それで終わりだ」

 過去にはウルグアイ代表FWルイス・スアレスが相手選手への噛みつきによって長期出場停止処分を受けた例もあるが、ポグバはリュディガーのケースは処分されるようなものではないと語っている。テレビの中継映像にもはっきりと映し出されていただけに注目を集めたが、マッチアップするなかでの些細な駆け引きの一部だと感じていたようだ。

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