W杯王者フランス、“死の組”白星発進 ドイツはEURO史上初のオウンゴールで0-1敗戦
直近2大会のW杯王者対決、今大会のオウンゴール数はすでにEURO史上最多タイ
欧州選手権(EURO)の大会5日目、“死の組”と目されるグループFのフランス対ドイツが現地時間15日に行われた。直近2大会のワールドカップ(W杯)王者が激突した注目の一戦は1-0でフランスに軍配が上がった。
序盤はドイツがポゼッションを握ったものの、試合の均衡を破ったのはフランス。前半20分、右サイドでリズミカルにパスを繋いでMFポール・ポグバが左サイドへ大きく展開。オーバーラップしたDFリュカ・エルナンデスがシュート性のクロスを送ると、これをドイツ代表DFマッツ・フンメルスがクリアしきれずに自陣ゴールへ押し込む格好となった。
データ分析会社「オプタ」によれば、ドイツにとってはEUROで初のオウンゴールによる失点となった。また、トルコのDFメリフ・ デミラル、ポーランドのGKヴォイチェフ・シュチェスニーに続く今大会3つ目のオウンゴールとなり、開幕から12試合目ですでに大会史上最多タイ記録となった。
後半に入るとフランスは、エースのFWキリアン・ムバッペが再三ゴールに迫るプレーを見せた。後半22分には左サイドからカットインして右足のシュートでゴールネットを揺らすも、直前のオフサイドでノーゴールに。さらに同33分にはスピードでフンメルスを置き去りにしたムバッペがペナルティーエリアで倒され、あわやPKという場面もあったが主審はノーファールと判定した。同40分にはポグバのスルーパスに抜け出したムバッペのラストパスからFWカリム・ベンゼマが押し込んだが、またもオフサイドで追加点とはならなかった。
一方のドイツはFWティモ・ヴェルナー、FWレロイ・サネ、FWケヴィン・フォラントといった攻撃的な選手を投入して反撃を狙うもフランスの堅牢な守備を崩すことができず、そのまま1-0で終了。18年W杯王者フランスが14年ブラジルW杯王者ドイツを下し、ポルトガルとハンガリーが同居する死のF組で白星発進となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)