日本の選手は「質が高く経験も豊富」 キルギス監督、実力差を痛感「差があった」
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キルギスのクレスティニン監督、コロナ陽性者も出るなかで奮闘「やれるだけのことはした」
日本代表(FIFAランク28位)は15日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終戦でキルギス代表(同99位)と対戦。代表初先発となったFWオナイウ阿道(横浜F・マリノス)が前半の6分間でハットトリックを達成するなど、5-1の勝利に貢献した。キルギスを率いたアレクサンデル・クレスティニン監督は、試合後の記者会見で「日本の選手は全体に質が高く、経験も豊富」と、個々に大きな差があったと振り返った。
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グループFで7戦全勝とすでに2次予選突破を決めていた日本は、FW大迫勇也(ブレーメン)が負傷離脱、MF南野拓実(サウサンプトン)もクラブ事情で離脱したこともあり、国内組7人を先発起用。今後の代表定着へ誰がアピールするかが注目される一戦となった。一方のキルギスは、タジキスタンと2位の座を争う状況のなかで、敵地での日本戦を迎えていた。
序盤から日本がボールを支配するもスコアは動かずにいたが、前半27分にオナイウがPKで先制点を奪うと、そこからわずか6分間でハットトリックを達成。前半アディショナルタイムにキルギスがPKで1点を返すものの、メンバー交代をするなかで後半にも日本が2ゴールを加えて5-1と大勝した。
2019年11月14日にキルギスで行われた一戦では、ベストメンバーに近い日本に対し0-2の僅差で敗戦。今回の試合との結果の差を問われたクレスティニン監督は、「ホームで戦った時は状況が今と違った。選手たちの状況も違った。与えられたなかでのベストは尽くした。ホームゲームの時は最高の準備ができ、選手のフィジカルコンディションもベストだった。今回、やれるだけのことはした」と、選手にコロナ陽性者が出るなかでのアウェー連戦の難しさをにじませた。
そうしたなかで対戦した日本の選手については、「日本の選手は全体に質が高く、経験も豊富。ヨーロッパでプレーしたり、カップ戦に出たりする選手もいる。そういう意味で差があったと思う」と個々の力の差があったことを振り返った。
この試合の結果、キルギスはグループFで3位となりW杯予選の戦いもここで終了。「私たちは若手に世代交代をしている。1次予選、2次予選の経験を積むことが選手を育てるという意味で役立つと思っている」と、未来につながる戦いになったとクレスティニン監督は成果を口にしていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)