スペイン人女性監督、イニエスタとの歴史的対戦に意欲 「気持ちの高まりは1人の少女のよう」
女性指揮官マルティネス監督が天皇杯2回戦で同胞イニエスタ擁する神戸と対戦へ
JFLの鈴鹿ポイントゲッターズは、16日の天皇杯2回戦でJ1のヴィッセル神戸と対戦する。JFL・Jリーグで初の外国人女性指揮官として活躍しているミラグロス・マルティネス監督は、同郷の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと相まみえるが、オンライン会見で「気持ちの高まりは一人の少女のよう」と語った。
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スペイン国籍のマルティネス監督は、2019年1月に鈴鹿ポイントゲッターズの指揮官へ就任し、日本の男子トップチームの監督を務める初の女性指揮官として話題に。1年目で16チーム中12位の成績を残してJFL残留を果たすと、2年目の昨季は6勝3分6敗の成績で5位に導き、契約を更新。今季はここまで12試合を消化し、9位(4勝3分5敗)につけている。
5月23日に行われたFC刈谷との天皇杯1回戦では、2-1で逆転勝利。マルティネス監督自身、天皇杯での初勝利を挙げるとともに、同大会における女性監督の初勝利という歴史的なものともなった。さらに注目すべきは、2回戦での対戦相手だ。6月16日に行われる一戦では、同胞のイニエスタやMFセルジ・サンペールを擁する神戸と相まみえる。
マルティネスは15日、自身の公式ツイッターに「明日はいつまでも覚えているであろう、いくつかの日の1日になる」と綴り、自身とイニエスタの前日コメント動画をアップした。
「通訳から天皇杯を前に誰かと話すことになるんだけどと言われて、(イニエスタ以外)他の人物は考えられなかった。ベンチにアンドレスのような選手がいるかもしれないというのは夢みたいなこと。気持ちの高まりは1人の少女のよう」(マルティネス監督)
「偶然というか巡り合わせ。ミラはチームを率いていて、僕らは同じ時期に日本にいて、今回対戦することになる。(自分が)招集メンバーに入るかどうか分からないけど、いずれにしろ試合後は特別な時間になる」(イニエスタ)
マルティネス監督とイニエスタは、同じカスティーリャ・ラ・マンチャ州出身。神戸は13日にルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦浦和レッズ戦(2-2)を戦っており、37歳のイニエスタはフル出場。起用・招集は不透明だが、母国スペインで注目を集める対戦なのは間違いない。