凋落ミランの悲しき現実 今季総得点49は20チーム制移行後でワースト記録
戦犯的存在となった本田とバロテッリ
なかでも、完全に期待を裏切ってしまったのが本田とFWマリオ・バロテッリの2人だ。共にリーグ戦でわずかに1ゴールと、完全なる不発に終わった。椎間板ヘルニア手術の影響で第25節からの復帰になり、全くコンディションが整っていなかったFWジェレミー・メネズですら2ゴールを挙げてこの2人を抜き去った。セットプレーのターゲットとして強さを発揮したルカ・アントネッリとアレックスの両DFもそれぞれ3ゴールを挙げた。戦慄の1ゴールコンビは、得点力不足のミランの完全なる戦犯的存在になっている。
来季に向け、稼ぎ頭のバッカも移籍を検討しているという。それ以外にも大粛清の嵐で、チーム構成は一気に変わると予想され、本田もまたミランでの将来は保障されていない。21世紀で最も点の取れないミランの10番という不名誉な記録を立ててしまった本田は、汚名返上のチャンスを与えられるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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