2年総額500億円補強でCL逃しても悪びれないファン・ハール 「サポーターの期待が高すぎる」
来季続投を「確信している」と意欲
マンチェスター・ユナイテッドは偽爆弾騒動の影響で17日に延期となった本拠地ボーンマス戦で3-1の勝利を飾ったが、リーグ戦を5位で終了した。さすがに19点差での勝利というハードルはあまりにも高く、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にすることはできなかった。ルイス・ファン・ハール監督は「サポーターの期待が高すぎる」と断言。2年合計500億円の大補強に末に逃したCLにも悪びれる様子はなかった。英国営放送局「BBC」が報じている。
「我々は過渡期にあるチームだ。それは私が就任当初から話していた。このメッセージをもっと明確に伝えるべきだったかもしれない」
2014年ブラジル・ワールドカップでオランダ代表を3位に導いた後、ユナイテッドに3年契約でやってきたオランダ人指揮官はこう語った。リーグ戦は5位で終わり、2年ぶりに参戦したCLではプレミア勢唯一の1次リーグ敗退の憂き目を見た。しかし、21日にクリスタル・パレスとのFAカップ決勝が残されていて、唯一のタイトルのチャンスは残されている。
「初年度の我々の目的、2年目と3年目もだが、チャンピオンズリーグ出場だ。最高のレベルで、マンチェスター・ユナイテッドのようなクラブがプレーしなければいけない場所だ。だが、多くのクラブがあのレベルでのプレーを求めている。期待値がとても高かった。ファンは多くを期待しているが、期待値があまりにも高過ぎた」
ファン・ハール監督は2年間で総額500億円というフットボール界を震撼させる爆買いを展開したが、CL出場権確保を果たすことはできなかった。サポーターからは解任論は吹き上がっている。今季チェルシーを成績不振で解任されたジョゼ・モウリーニョ監督の就任が濃厚視されているが、オランダ人指揮官は来季続投を「確信している」とキッパリ。ユナイテッド指揮官の座は絶対に譲らないつもりのようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images