「近年稀に見る高いレベル」 長友佑都、日本代表で起きる“熾烈なサバイバル”を指摘

自身4度目のワールドカップ出場を目指すDF長友佑都【写真:河合 拓】
自身4度目のワールドカップ出場を目指すDF長友佑都【写真:河合 拓】

キルギス戦を前に日本代表内の競争に言及「僕自身も気を引き締めないといけない」

 日本代表DF長友佑都は14日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス戦(15日19時25分キックオフ/パナソニックスタジアム吹田)に向けたオンライン取材に応じ、現在のチームについて「10年以上代表にいるけど、近年稀に見る高いレベルだと思う」と、若手の台頭により熾烈なサバイバルが起きていると語った。

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 先月28日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦に10-0で勝利し、2試合を残して最終予選進出を決めた日本代表は、ジャマイカ戦の中止により急遽組まれた今月3日のU-24日本代表との“兄弟対決”に3-0で勝利。7日に行われたW杯予選のタジキスタン戦では大幅にメンバーを入れ替え、今予選初失点を喫したものの4-1で勝利した。そして現体制で初の欧州勢との対戦になった11日のセルビア戦も、課題を残しながらも1-0と勝ち切っている。

 34歳の長友は、現在のA代表ではフィールドプレーヤーで最年長。W杯に3度出場、歴代2位となる国際Aマッチ125試合出場の経験は若い選手にとっては大きいものとなっているようで、「長友はオッサンで話が合わないとか、気を遣って話をしに来ないではなく、吸収しようという意志が若手からも伝わって嬉しいですね」と語る。

「前の選手とも話してますよ。皆さんに見えないところでもコミュニケーションはあるんで。見える場所では守備の選手が多いですけど、最近は(オナイウ)阿道なんかも聞きに来ます」

 そう明かした長友は、現在の日本代表を取り巻く状況について「(チームの)ベースはかなり上がっているし、かなり高いところにあると思う。U-24も良いサッカーをしていてかなり強い。最終予選、競争という意味のサバイバルもかなり高いレベルだと思う」との印象を述べると、長年この舞台で戦ってきたからこその視点で言葉をつないだ。

「10年以上代表にいるけど、近年稀に見る高いレベルだと思う。特に中盤や前は非常にレベルの高い選手がいて、みんな調子が良い。僕自身も気を引き締めないといけない。そこに打ち勝たないといけないと思う」

 欧州で活躍する若手が増え、U-24世代でもMF堂安律やMF久保建英など次々と有望な選手が台頭している現在の日本代表。東京五輪を終えてA代表に合流するなか、9月から始まるW杯アジア最終予選での熾烈なメンバー争いに向けて、“大ベテラン”の長友も気を引き締めていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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