「麻也のようなことはやっていた」 闘莉王、吉田の“怒りの抗議”に共感「あれは大事」
「闘莉王TV」最新回で “OA”吉田が見せた迫真の抗議シーンに注目
U-24日本代表は東京五輪開幕を前に、U-24ガーナ代表を6-0で、ジャマイカA代表を4-0で撃破し、順調な仕上がりを見せている。そんなチームにおいて、オーバーエイジ枠(24歳以上)で参戦しているDF吉田麻也(サンプドリア)はベテランの存在感を示している。元日本代表DF田中マルクス闘莉王は代表戦の最中に見せた吉田のある行動に改めて注目。「何もしなければ、また4回目のタックルが飛びかかってくる」と抑止力の重要性を主張している。
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闘莉王氏は自身の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」で最新回を公開。ガーナ戦で見せた吉田の男気あふれる行動に注目している。
問題のシーンは5点リードで迎えたガーナ戦後半26分。センターサークル付近でMF田中碧(川崎フロンターレ)が相手DFフランク・アッシンキから足裏での危険タックルを食らうと一触即発のムードとなった。
すかさず、吉田がアッシンキに猛ダッシュし、襟元を掴み怒りの抗議。両チーム乱闘寸前になったが、アッシンキに警告が提示された。
「吉田の行動は良かった。親善試合とは言え、怪我をすれば、五輪に行くチャンスがなくなる。今後のサッカー人生に大きなダメージを与えることもある」
闘莉王氏はこう語った。浦和レッズなどで共闘した札幌MF小野伸二は1999年のシドニー五輪予選フィリピン戦で後方からの危険なタックルを受けて、大怪我を余儀なくされた。キャリアの序盤での怪我はその後の人生に大きな影響を与えることを、闘将は熟知している。
現役時代にも仲間を守る男気で知られていた闘莉王氏。もしも、ガーナ戦のピッチで吉田の立場だったならどうしたのか?
「少なくとも麻也のようなことはやっていた。少なくとも」と苦笑。襟元掴み以上の行動もあったと否定しなかったが、「あれは大事。本当に。何もしなければ、また2回、3回、4回のタックルが飛びかかってくる」と真剣に力説した。
一方的なゲーム展開だった一戦で、危険なタックルが続く可能性もあった。迫真の抗議行動が相手のラフプレーに対する抑止力になると闘莉王氏は主張。乱闘騒動に発展した時に、チームメートとして取ってはいけない行動など、闘将イズムあふれる最新回となっている