なでしこ高倉監督、五輪メンバー選考の“苦悩”告白 「彼女たちの人生がかかっている」
東京五輪メンバーへ出場選手がアピール、高倉監督が本音吐露「本当に頭が痛い」
なでしこジャパン(日本女子代表)は13日に国際親善試合メキシコ戦に5-1で勝利。東京五輪の最終メンバー発表前のラストゲームを終え、高倉麻子監督は「彼女たちの人生がかかっていると受け止めている」と、選考への苦しい思いも明かした。
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日本は前半の立ち上がりに攻めあぐねたものの、FW岩渕真奈のゴールで先制。後半には18歳MF木下桃香の代表初ゴールや、FW遠藤純の追加点など若手も躍動。1失点こそしたものの、4点を奪った。
10日の国際親善試合・ウクライナ戦(8-0)では、MF塩越柚歩がデビュー戦で2ゴールし、この試合でも途中出場でビッグチャンスにも絡んだ。この最終選考前ラストとなった2試合で、これまでに実績のある岩渕やFW菅澤優衣香、この日1ゴールのFW田中美南、MF籾木結花らも合わせ、多くの選手が結果を残した。
それだけに高倉監督は「みんなが結果を出すので本当に頭が痛くて(苦笑)。良いファイトをしてくれて、部屋に帰ってため息が出たくらい。良い意味で結果を出してくれている」と、最終的に18人に絞らなくてはいけない苦しさも話しつつ、この2試合を中2日、東京五輪でのスケジュールに対するシミュレーションとしても行ったことによる考えを話している。
「2試合を終えた疲労度を考えてもタフな戦いだと分かった。メンバー選考を含め、どういう戦いをすべきか精査したい。ターンオーバーでスタメンを張れる選手を多く選びつつ、途中出場のアクセントと考えるけど、この2試合であっても思ったよりパフォーマンスが良い、思ったより上がってきていないところも正直ある。細心の注意を払いながら選びたい。ただ、試合を決定づける選手は(メンバーに)持っておきたい」
本戦で金メダルを目指すなら、中2日の連続で6試合を戦い抜かなければいけない。実際、この2戦連続でフル出場した主将のDF熊谷紗希、DF清水梨紗、MF中島依美についても「その3人もどこかでターンオーバーを考えないといけない」と話している。スタメンで長い時間のプレーが計算できる選手、途中出場で違いのある武器をチームにもたらす選手を18人の中にどう配置するかは難しい判断になりそうだ。