”見ている者の心を掴む” イタリア代表選手たちの情熱的な国歌斉唱に海外注目
EURO開幕戦でトルコに3-0快勝、試合前の国歌斉唱が話題に
新型コロナウイルスの影響により、開催が1年遅れていた欧州の最強国を決める伝統の欧州選手権(EURO)が現地時間11日に開幕。オープニングマッチはローマのスタディオ・オリンピコで、イタリアがトルコ相手に3-0の快勝を収めた。そんななか、イタリア代表選手の国歌斉唱に海外メディアが注目している。
試合は地元の大歓声を受けたイタリアが立ち上がりから一方的に押し込み、チャンスを幾度となく作る。しかし前半はゴールを奪うことができず、試合を折り返す。後半に入ってもイタリアが試合の主導権を握り、同8分、右サイドでボールを受けたMFドメニコ・ベラルディがドリブルで1人かわしてクロスを上げると、相手DFメリフ・デミラルの腹部に当たり、オウンゴールで先制した。
さらに同21分、DFレオナルド・スピナッツォーラのシュートのこぼれ球をFWチーロ・インモービレが詰めて追加点を奪う。攻撃の手を緩めないアッズーリは同34分、敵陣でボールを奪い、ショートカウンターから最後はインモービレのパスを受けたFWロレンツォ・インシーニェがダメ押しの3点目を決めた。試合はそのまま終了し、完璧な試合運びをしたイタリアが快勝を収めた。
そんななか、試合が始まる前のイタリア代表選手の国歌斉唱に注目が集まっている。選手一人ひとりが、スタディオ・オリンピコに駆け付けたサポーターとともに、「マメーリの賛歌」を全力で熱唱した。英メディア「GIVE ME SPORT」は「イタリア代表の選手たちは、EUROの開幕戦の前に国家を大声で叫んで歌った」と見出しを打ち、「イタリア代表は比類のない情熱で国家を熱唱することは有名である、彼らは金曜の夜にその評判に応えた」と取り上げている。
選手たちの国歌斉唱には見ている者の心を掴む迫力があった。イタリアの情熱的な国歌斉唱はもはやお馴染みだが、やはり大事な一戦前ということで気持ちの入りようはいつも以上であったのだろう。なお、白星発進となったイタリアはグループリーグ第2節(現地時間16日)でスイスと対戦する。