「分かっていた」 三笘薫&上田綺世、大学時代から培った阿吽の呼吸で生まれたゴール
後半12分、三笘のスルーパスから上田がチーム3点目をマーク
U-24日本代表は、12日に行われた国際親善試合・ジャマイカ代表戦に4-0で勝利した。東京オリンピックのメンバー発表前、最後の一戦は選手たちにとって重要なアピールの場。そのなかでMF三苫薫(川崎)とFW上田綺世(鹿島)は、絶妙な連携からチームの3点目を挙げている。
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後半12分、自陣の左サイドでボールを受けた三苫は、1タッチをして前方にドリブルを仕掛けた。背後から追いかけてくる相手を振り切ろうとしたところで、前方には別の選手がカバーに入ってきた。ボールを隠すように中央へドリブルした三苫の前では、上田がトップスピードに乗るタイミングを待ち構えていた。そして、三苫から出たボールが届く瞬間にトップスピードになった上田は、DFに体を寄せられる前にループシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
まるで陸上の400mリレーのバトンの受け渡しのようにスムーズだった2人の連携は、2019年に優勝したユニバーシアードの頃から磨かれたものだったという。アシストシーンを振り返り、三苫は「大学時代から綺世とはやっていますし、ああいう動きをするのは分かっていました。スペースではなく、足元に出しました」と言う。
上田も「薫くんのドリブルは予想できないことが多いが、最後にもう一枚はがしてくれる。あの(パスを受ける際の)動き出しは独特というか、僕もあまりしないのですが、大学選抜でも、あれで合わせて点を取っている」と、阿吽の呼吸が生んだゴールを振り返った。
この試合、左サイドで先発した三苫だったが、この場面まではなかなか自分の持ち味を出せていなかった。ゴールに絡み、結果を残したい状況のなかで、最前線に昔から知る上田が入ったことで、三苫は賭けに出た。
「ターンをしてからスペースがあったから、相手をかわせたのは良かったですけど、潰されていたらカウンターになるので、イチかバチかのところでした。そこは(かわせて)良かったです。ただ、もっともっと強い守備になった時にできるかは、まだ分からないです」