「再び見当違いの行動」 2戦連続で“空手キック”退場…ブラジル人DFの愚行に海外騒然
インテルナシオナルの20歳DFエンリケ、2試合連続でハイキックにより退場
ブラジルで2試合続けて、同じ選手が同じようなファウルによって退場処分を受ける珍事が発生した。海外メディアも驚きをもって報じている。
珍事の主役となったのは、ブラジルの名門インテルナシオナルでプレーする20歳のブラジル人DFペドロ・エンリケだ。現地時間10日に行われたコパ・ド・ブラジル3回戦ヴィトーリア戦(1-3)に先発すると、前半43分に1枚目のイエローカードを受けた。そして迎えた後半6分、相手がセンターラインを越えるボールを左サイドに展開すると、対峙した選手のトラップが大きくなり、ワンバウンド後にエンリケが右足でクリアした。
だが大きく振り上げた足が、突っ込んできた相手の胸付近を直撃。主審はこの日2枚目のイエローカードを提示して退場を言い渡した。意図的ではなかったように見えるが、間近で見ていたレフェリーに対して決して印象の良いものではなかった。
じつはエンリケにとって、これは2試合連続で“ハイキック”による退場劇となっていた。6日に行われたブラジル1部リーグ第2節フォルタレザ戦(1-5)の前半45分、相手がヘディングですらしたボールが最終ラインに飛んできた際、エンリケは体を投げ出しながら右足で大きくクリア。だが高く振り上げた右足が、真横に迫っていた相手FWの顔付近を直撃する格好となり、この時は一発退場を宣告されていた。
2試合続けてのハイキックによる珍しい退場劇に、海外メディアも反応。海外サッカーサイト「BeSoccer」スペイン版は、「ペドロ・エンリケは変わらない:彼は“空手キッド”キックによりもう1枚のレッドを見た」と見出しを打ち、「4日前に彼は相手の顔を蹴り、今週の木曜日に再び別の見当違いの行動をとった」と伝えている。
ブラジルメディア「UOL」は、エンリケが「ヴィトーリアとの試合で退場になった後、ベイラ=リオ(本拠地スタジアム)の芝生を泣きながら去った」と報じており、悔やんでも悔やみきれない退場劇になってしまった。