「カタコトの英語で…」 森保監督、セルビア代表の“ピクシー”に伝えた感謝の言葉

セルビア代表のストイコビッチ監督と日本代表の森保一監督【写真:ロイター】
セルビア代表のストイコビッチ監督と日本代表の森保一監督【写真:ロイター】

かつてJ1リーグで監督同士として対峙したストイコビッチ監督に来日を感謝

 日本代表(FIFAランク28位)は11日、キリンチャレンジカップでセルビア代表(同25位)相手に1-0の勝利を飾った。森保一監督は試合後、かつてJリーグの舞台で指揮官として対峙したセルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督と会話した内容を明かしている。

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 日本は前線で軸になってきたFW大迫勇也(ブレーメン)が負傷離脱し、スピードが武器のFW古橋亨梧(ヴィッセル神戸)を1トップに起用。一方、現役時代に名古屋グランパスで活躍し、“ピクシー”の愛称で親しまれたセルビアのストイコビッチ監督は、来日メンバーのうち特に前線はベストメンバーではなく、若手にチャンスを与えていることを明言していた。

 立ち上がりから全体的には日本がボールを保持する時間が長いものの、前半は両者ともビッグチャンスを作れず膠着状態に。試合が動いたのは、後半3分だった。MF鎌田大地(フランクフルト)の右コーナーキックをニアサイドでDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)がコースを変えてファーサイドに流すと、MF伊東純也(ヘンク)がフリーで走り込み押し込んだ。3日のU-24日本代表戦の先制ゴールと同じようなパターンでゴールを奪い、その1点を最後まで守り切った。

 森保監督は試合後のオンライン会見で、2012年から2シーズン、J1リーグの舞台でしのぎを削ったストイコビッチ監督とやり取りがあったことを明かしている。

「カタコトの英語で、我々がなかなか強いチームと親善試合をできないなか、日本に来てくれたことへの感謝を伝えた。Jリーグで対戦していて、私が広島、ストイコビッチさんが名古屋の監督の時、いつも勝負師の顔で臨んでこられるところ、勝利を目指す姿勢を示しているところが刺激になって、良い試合をしたいと思った」

 ストイコビッチ監督は試合後、「すでに家に帰りたい。ホテルから外に全然出られないのは異常な状態だった」とコロナ禍のバブル生活で、少なからずストレスがあったことを告白。それでも最後は、「日本にはたくさんの良い思い出があります。日本の街を見られなかったのは残念でした。名古屋に行って友だちにも会いたかった。次にチャンスがあれば、近いうちに来日して、コロナのない日本で楽しむことができればと思っています」といつの日か、また日本に足を運ぶことを約束していた。

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