アーセナルの“ガラスの天才”を絶賛する英代表監督 EURO最終候補選出で物議も「彼はスペシャルな選手」
ホジソン監督の心の中ではEURO行き確定?
「自問自答が確実に必要だった。彼は本当にフィットしているのか? イエス、彼は体調万全だ。チームに違いをもたらせるタイプの選手で、我々のチームに少ない存在か? その答えもイエスだった。三番目の質問はこうだ。トップレベルの試合である欧州選手権予選で活躍したか? 仕事をしてくれたか? 常に最高の選手だったか? この答えはこれからの3試合でマン・オブ・ザ・マッチのプレーを見せてくれることだ。だから、私は26人を選んだ。簡単なことだ」
ホジソン監督はこう語った。天才のコンディションのテストのためだけに、26人を選んだことを暴露してしまった。そして、本大会までの親善試合3試合で、MVP級の活躍を見せることを要求した。
「アーセナルで毎週試合に出てもらいたかったって? もちろんだ。ジェイミー・ヴァーディ、ハリー・ケイン、エリック・ダイアーは数試合しか休んでいない。クリス・スモーリングもそうだ。だから、答えはイエスだ。だが、ウィルシャーは違うんだ。彼には体調万全であることを証明できる価値がある。彼が故障する前の秋口にプレーしていたレベルにあると証明するチャンスをね」
喫煙などピッチ外でも話題を提供するバッドボーイだが、イングランドで数少ない天才肌のタレントであるために、指揮官は明確に特別扱いをしている。魅惑のアタッカー揃いのアーセナルで史上最高の10番になれると期待された”ガラスの天才”は、6月3日のポルトガル代表との親善試合を含むテストマッチ3試合で、期待どおりの違いを示し、本大会の23人枠に入ることができるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images