日韓戦“完敗”への批判は「当然のこと」 G大阪DFが語る韓国代表として戦う責任
チームリーダーとして感じた責任「批判をしっかりと受け止めて…」
だからこそ、敗れた責任も感じていた。
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「個人的にしっかりとした準備ができていなかったのは反省すべき点です。怪我から復帰してまだ間もなかったのもあり、ベストのコンディションでなかったのはあります。結果は悔しいですが、それも言い訳にすぎません。韓国内では結果に対して、批判もたくさんありましたが、それは当然のことと受け止めています。その批判をしっかりと受け止めて、次は同じような結果にならないように準備していくしかありません」
やはりどこか歯切れが悪く、多くを語らないのは、敗れた相手が宿敵の日本ということもある。2カ月が経った今でも、思い出せば悔しさが込み上げてくるのは想像に難くない。
6月5日からはカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のグループHが、韓国で集中開催されているが、「それまでにはしっかりとコンディションを整えて、万全な準備ができると思います。最終予選に勝ち進むことに集中していきたい」と語っていたキム・ヨングォン。その言葉どおり、5日のトルクメニスタン戦(5-0)では先発出場し、1得点を決めた。怪我が完治し、実戦感覚も取り戻したなか、経験豊富な韓国代表DFはJリーグのピッチでさらなる活躍を誓っている。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。