なでしこ“ニューヒロイン”誕生? 衝撃の2G1Aデビュー「試されていると分かっていた」
塩越柚歩がウクライナ戦で鮮烈なインパクト、東京五輪メンバー入りに猛アピール
なでしこジャパン(日本女子代表)は、10日の国際親善試合ウクライナ戦で8-0と大勝した。そのなかで、代表デビュー戦で2ゴール1アシストの活躍を見せたMF塩越柚歩には、来月開幕の東京五輪に向け滑り込みでのメンバー入りと、ニューヒロイン誕生の期待がかかる。
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浦和レッズレディースでプレーする塩越は、昨季のリーグ戦で2列目を主戦場に活躍。チームの躍進もあり昨秋に代表合宿に招集された。4月に2試合行われた国際親善試合では出場機会がなかったが、23人に絞り込まれた今回のメンバーにも選ばれて、「チャレンジャーな気持ちでしかない。合宿に呼ばれることが自信になっていたし、前回よりも人数が少ないなかで呼んでもらって、期待されている、試されているという部分で、結果を残して帰ろうと思っていた」と話す。
そして、このウクライナ戦で右サイドハーフでのスタメンでA代表デビューのピッチに立つと、前半5分、左サイドからFW岩渕真奈が中央に入れたパスで、FW菅澤優衣香の背後に走り込んだ塩越は右足で冷静にゴール。いきなり初ゴールで結果を残してみせた。
さらに同41分には、岩渕と菅澤が立て続けに打ったシュートのこぼれ球を押し込んで、この日2点目。後半13分には左サイドからのクロスをファーサイドで折り返し、岩渕のゴールをアシスト。そのすぐ後に交代で退いたが、上々のデビューになった。
試合後に塩越は「五輪を前にしてスタートで出させてもらうのは試されていると自分も分かっていたし、チャレンジャーの気持ちで、しないことは何もないと思って試合に入った結果、良い形で2点を取れて結果を出せて良かった。周りの人に助けてもらいながらの60分間だったかと思う」と笑みを浮かべて振り返った。
その一方で、「まだまだな部分も多く、コンビネーションや球際、足りない部分も多い。初めて試合に出て海外の選手と戦って感じ取れた。周りの選手の戦い方も見て盗んで、この合宿のなかでも成長していきたい。試されている立場で結果を残せたことはプラスになるけど、足りないことの多いなかで90分間を戦う体力やチームの流れを出す部分では足りない部分が多い」と課題も認識しつつ話している。