「忘れてはいけない試合」 森保監督、“可変システム”の苦い記憶…セルビア戦へ警戒

セルビア戦に挑む森保一監督【写真:Getty Images】
セルビア戦に挑む森保一監督【写真:Getty Images】

現体制となって初の“欧州勢”との対戦、セルビアの“可変システム”を警戒

 日本代表の森保一監督は10日、国際親善試合のセルビア代表戦(11日19時25分キックオフ)に向けた前日記者会見に出席。FIFAランキング25位の欧州勢とのテストマッチに向けて、「チームや個人戦術の成長を考えると、難しい局面を乗り越えることが起これば良い」と拮抗した戦いを望んだ。

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 先月28日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦に10-0で勝利し、2試合を残して最終予選進出を決めた日本代表は、ジャマイカ戦の中止により急遽組まれた今月3日のU-24日本代表との“兄弟対決”に3-0で勝利。7日に行われたW杯予選のタジキスタン戦では大幅にメンバーを入れ替え、今予選初失点を喫したものの4-1で勝利した。

 今年に入ってから3月の韓国戦(3-0)、モンゴル戦(14-0)を含めてアジア勢との対戦が続いていた日本にとって、今回対戦するセルビアは久しぶりの他大陸チームとのゲームになる。さらに“欧州勢”と戦うのは、2018年7月のロシアW杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦(2-3)以来で、森保ジャパンでは初となる。

 森保監督はセルビアについて、「最高の対戦相手だと考えている。おそらくセルビアは攻守ともインテンシティー高く、いろいろな面でスピードもあると思う。時間とスペースがないなかでの戦いで、どれだけ相手を上回っていけるかを選手たちにトライしてほしい」と手強い相手だと指摘。そして「相手は3バックを基本にしているので、いろいろと考えないといけない。直近のセルビアが日本に来てからのジャマイカ戦、前半は4-1-4-1のような形で、アンカーがディフェンスラインに降りて3バックに変化するなど可変していたし、後半は3バックを使っていた」と、“可変システム”に警戒を示していた。

 セルビアを率いるのは、Jリーグの名古屋グランパスで選手、監督として“英雄”となっているドラガン・ストイコビッチ氏だ。森保監督はW杯欧州予選の試合もチェックしたことを明かしたうえで、「ビルドアップ能力の高い選手がいるので、そこで簡単に、自由にボールを握られないように良い守備をしていかないといけない」と、日本が受けに回る展開も見据えている。

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