契約満了まで“残り3週間” メッシ、バルサから延長の「正式オファーなし」と現地報道
ラポルタ会長は引退後のポストも確約した超大型契約を提示とも伝えられたが…
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、今月いっぱいでバルセロナとの契約が満了を迎える。クラブは将来的なポストも用意した10年間の契約延長を提示したとも報じられていたが、スペイン紙「マルカ」によればメッシの元に正式なオファーはいまだに届いていないという。
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メッシは昨夏、ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長らへの不信感からクラブとの契約解除を希望した。バルセロナが解除条項の行使について法廷闘争の構えを示し、裁判を望まなかったメッシは最終的に残留を選んだが、契約は今季限りで満了となる。
バルセロナはジョアン・ラポルタ新会長の下でメッシの残留にプライオリティーを置いており、地元メディアではメッシが希望しているというアメリカ移籍時にもアンバサダーのポストを用意することや、引退後にクラブのフロント入りを確約する条件を盛り込んだ10年の超大型契約をオファー済みとも報じられていた。
しかし、「マルカ」紙によれば、いまだメッシの元に正式なオファーは届いていないという。ラポルタ会長はメッシの代理人を務める父ホルヘ・メッシ氏に条件面の話をしているものの、あくまで非公式なもので、交渉の進展には繋がっていないようだ。同紙は「(契約満了まで)残り3週間となったが、メッシがサインする日は遠い」と現状を伝えた。
メッシは契約延長に関して、オファーの条件の他にもクラブが来季もタイトルを狙える競争力を持てるかどうかを重要視していると伝えられてきた。盟友FWセルヒオ・アグエロやスペイン代表DFエリック・ガルシアの獲得が決まり、さらにはリヨンのオランダ代表FWメンフィス・デパイの獲得も確実と見られているが、同紙はまだUEFAチャンピオンズリーグ優勝を狙えるほどのチーム作りは進んでいないと指摘。プロジェクトの一部だったオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得はパリ・サンジェルマンの横やりが入った。
大黒柱のメッシの残留を熱望しているバルセロナだが、説得させるためにはまだ条件が揃っていないようだ。メッシのコパ・アメリカ参戦も控えるなかで、今月中に結論は出されるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)