なでしこJ、五輪メンバー18人“最終選考”の2試合へ 高倉監督「勝ちにいく選考をしたい」
ウクライナ戦の前日会見に出席、五輪の登録人数18人は「本当に少ないですね」
なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督は、10日の国際親善試合ウクライナ戦を翌日に控えオンラインでの記者会見に出席。東京五輪へのメンバー最終選考を兼ねる2試合に向け、「私自身がサッカーに向き合って、勝ちにいく選考をしたい」と思いを話した。
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4月に2試合の国際親善試合を行い、5月にはトレーニングキャンプを経て今回の23人が招集された。10日のウクライナ戦、13日のメキシコ戦と、東京五輪本番を想定して中2日で2試合を行う。そして、今月下旬には18人の最終メンバーが選考される。
女子サッカーでは、女子ワールドカップ(W杯)と五輪が主要な国際大会として位置づけられるが、高倉監督が2019年に率いた女子W杯と五輪の違いは登録メンバーの人数にもある。女子W杯が23人を選考できるのに対し、五輪は5人も減る。16年から監督として多くの選手を招集しながら戦ってきただけに、「本当に少ないですね。23人だったら良いと毎日思っている」と、選手たちへの思いを口にした。
「選手は成長しているし、4年サイクルのなかに上手くハマるか、チームの熟成も巡り合わせもある。今、チームは良い状態で選手も成長していて、みんな選考したい、ピッチに立たせたいと思うなかでの18人。そこは私自身がサッカーに向き合って、勝ちにいく選考をしたい」
19年の女子W杯は準々決勝でオランダに敗れて姿を消した。11年ドイツ大会では日本が優勝した経験もあり、高倉監督も「サッカーをやっている人間にとってW杯は特別な大会」と話すが、五輪の持つ意味、そして現在の社会情勢のなかではまた特別なものがあるという。
「世間の方々、特に日本人は五輪に注目して下さるという意味で、五輪で良い試合をしてメダルを獲ることで、取り上げてもらえて、普段はサッカーを見ない方にも興味を持ってもらえる。その意味でW杯とは少し違うと感じる。
今回は五輪開催についてもいろいろな問題があるなかでの大会。開催されてネガティブな意見があっても、必死に戦うなかで、見ている方が少しでも元気になることや光が見えるような試合ができれば良いという思いだけで、選手たちとともにやっている。女子サッカーのためということもあるけど、暗いことの多い世の中でもそういう風にやっていきたい」