負傷交代のベンゼマ、EURO出場は間に合う? フランス代表監督は“問題なし”と強調
ブルガリア戦の前半39分に交代、デシャン監督は「打撲」と明かす
フランス代表FWカリム・ベンゼマは、現地時間8日に行われたブルガリアとの国際親善試合で負傷し、前半39分で途中交代となった。欧州選手権(EURO)出場に向けて5年半ぶりにフランス代表復帰を果たしたばかりのベテランFWの状態が気がかりだが、同代表を率いるディディエ・デシャン監督は「リスクを取るわけにはいかなかった」と大事をとっての交代だと明かしている。フランス紙「レキップ」が報じた。
ベンゼマは2015年にMFマテュー・ヴァルブエナの恐喝事件に関わった容疑で逮捕され、そのスキャンダルの影響で代表から追放されていた。しかし、開催が1年延期となり、今月開幕するEUROに向けて電撃復帰。FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)、FWアントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ)、FWオリビエ・ジルー(チェルシー)などタレントが揃うフランス代表の前線は、より一層の厚みを増した。
開幕前最後のテストマッチとなったブルガリア戦でもベンゼマはムバッペ、グリーズマンらとともに先発出場したが、相手選手との接触で右足の太ももを負傷し、ジルーとの交代を余儀なくされた。
本大会に向けて不安がよぎったが、どうやらベンゼマは軽傷で済んでいるようだ。フランス代表のデシャン監督は「打撲」だとし、「彼は筋肉が硬直していると感じていて、リスクを取るわけにはいかなかった」と大事をとっての交代だったと説明した。「人生にはもっと悪いことも起きる。我々にはハイレベルなメディカルスタッフがいる」と、ベンゼマのEURO出場に楽観的な姿勢をとっている。
フランスはグリーズマン、そしてベンゼマと交代出場したジルーが2得点を決めて3-0と快勝。選手層に不安がないことを示したとはいえ、代表に戻ってきたベンゼマの活躍に期待を寄せているファンも多いはずだ。まずは無事に本大会に臨めることを願うばかりだ。