オランダ代表MFファン・デ・ベーク、負傷でEURO欠場決定 「悪夢の終わりを迎えた」
マンUで苦労の1年を過ごし、EUROが名誉挽回のチャンスになるはずだったが…
マンチェスター・ユナイテッドのオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークが負傷により、欧州選手権(EURO)本大会を欠場となることが決まった。初挑戦のプレミアリーグでも辛酸をなめた24歳にとって名誉挽回のチャンスだっただけに、無念のリタイアとなる。
オランダの名門アヤックス出身のファン・デ・ベークは、2020年夏に移籍金3500万ポンド(約54億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入。レアル・マドリードも獲得を狙っていたというなかで、プレミアリーグ行きを決断した。
しかし、1年目の今季はリーグ戦19試合の出場(先発4試合)にとどまるなど苦戦を強いられ、その移籍金に見合う活躍を見せられなかった。大きな期待を懸けられている選手なだけに落胆も大きく、元オランダ代表FWマルコ・ファン・バステン氏はファン・デ・ベークのユナイテッド移籍は失敗だったと語っていた。
そんな受難のシーズンを過ごしたファン・デ・ベークをさらなる悲劇が襲った。8日、負傷によりEUROに向けたオランダ代表から離脱することが決定し、欧州王者を決める大舞台を欠場することが決まったのだ。失意の1年間の鬱憤を晴らす場として期待されていたが、ピッチに立つことすら叶わなくなってしまった。オランダサッカー協会によれば、代役の追加招集は行わないという。
米スポーツ専門局「ESPN」のロブ・ドーソン記者は離脱のニュースを受けて、ツイッターで「困難なシーズンが悪夢の終わりを迎えた。EUROは彼がどれだけ優れた選手かを思い出させるチャンスだったのに」と投稿し、ファン・デ・ベークの無念さを代弁した。
1988年大会以来の優勝を目指すオランダ代表だが、DFリーダーのMFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)も負傷で欠場が決まっている。本大会開幕直前にさらなるアクシデントに見舞われた。
(FOOTBALL ZONE編集部)