ひたむきなスタイルで下馬評を覆せるか

　現在のFIFAランクでイングランドは10位。優勝候補は2014年ブラジル・ワールドカップ優勝国のドイツ、FIFAランク2位のベルギーの名前が挙がるが、今季プレミア得点王に輝いたトットナムFWハリー・ケインとヴァーディが組む2トップの威力は大会随一。大黒柱である主将のFWウェイン・ルーニーも健在だ。チーム全体がレスターのような自己犠牲精神を発揮できれば、下馬評を覆すことはできるかもしれない。

「誰もレスターのリーグ優勝を予想できなかった。だから、何が起こるかなど誰にも予想できない。希望と信念を持たなければいけない」

　指揮官はこう語った。日本代表FW岡崎慎司のプレースタイルに象徴される、ひたむきで泥臭く、エゴのない勝利への執念をぎらつかせる”レスター流”で、イングランドが欧州の頂点を目指す。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images