「五輪に出られるとは思ってなかった」 田中碧、チーム結成時の思いと心境の変化
森保監督就任から1年半を経て代表初招集 今年3月にA代表経験者とプレーして刺激
U-24日本代表のMF田中碧(川崎フロンターレ)は、東京五輪世代の中でも成長著しい選手の1人だ。本大会でのメダル獲得への思いが膨らんだことを明かしつつ、「監督が使いたい選手が選ばれると思う」と“最後のアピール”を誓った。
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2019年から所属クラブである川崎で出場機会を掴み、今ではチームに欠かせない選手となった田中だが、東京五輪を目指すチームに初めて招集されたのは2019年6月のトゥーロン国際大会。森保監督が五輪代表の指揮官となってから、1年半が経過していた。当時は4年に一度の祭典の舞台に立つことは、現実味を帯びていなかったという。
「全然、目指してもいなくて(苦笑)、誰が入っているかも正直知らなかった。五輪に出られるとも思っていなかったので、悔しさもなかった」
ただ、今年3月のU-24アルゼンチン代表戦でMF久保建英(ヘタフェ)らA代表を経験している海外組とプレーしたことで五輪への思いが変わったという。
「この前の3月の代表で、A代表でやっている選手が五輪世代に来ることで金メダルを取るという気持ちに切り替わった。改めて、自分が出てメダルを取りたいと思った。ただ、僕自身は選ばれると思っていないし、監督が使いたい選手が選ばれると思う」
5日の国際親善試合・U-24ガーナ戦(6-0)では、MF遠藤航(シュツットガルト)とボランチのコンビを組み、相手選手を弾き飛ばすほどの激しい球際の戦いを見せた。ドイツ1部ブンデスリーガで“デュエル勝利数”1位に輝いた男から、守備面で刺激を受けたという。
「守備は今まで組んできた選手でもトップレベル。準備のところ、セカンド(ボール)の反応、プレス、準備の質と量。それに対する認知力。速くて正確なプレーで表現されているので、隣で見ていて刺激というか、やっていかなければいけないと思う。(中村)憲剛さん、(大島)僚太くん、守田(英正)くん、航くんもA代表の選手。こんなに素晴らしい選手の横でやれる選手もなかなかいない。(自分は)恵まれていると思う」
田中が遠藤と並ぶ攻守万能ボランチのレベルに成長を遂げていけば、日本としては大きなチームの底上げにつながるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)