韓国メディア、“英雄”ユ・サンチョル氏を追悼 「日本でも“レジェンド”として永遠に記憶」
2019年11月にステージ4の膵臓癌と公表、闘病の末に49歳の若さで死去
かつてJリーグの横浜F・マリノスや柏レイソルなどでプレーした元韓国代表MFユ・サンチョル氏が7日、膵臓癌のため49歳で亡くなった。大韓サッカー協会が追悼メッセージを出し、韓国メディアもあまりにも早い別れを惜しんでいるが、ユ・サンチョル氏の輝かしいキャリアを振り返るなかで日本との関係にも触れており、「Jリーグでスター選手として認められた」と現役時代の活躍を偲んでいる。
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ユ・サンチョル氏は現役時代、GK以外のどのポジションでもこなせるユーティリティープレーヤーとして知られ、韓国代表としても長年活躍。2002年日韓ワールドカップ(W杯)ではベスト4進出に貢献した。
また、J1リーグでも通算113試合44得点を記録。特に横浜FMには1999年から2000年と、03年から04年の2度在籍し、リーグ優勝も経験している。現役引退後は指導者の道に進み、19年5月に仁川ユナイテッドFCの監督に就任するも、同年11月にステージ4の膵臓癌であることを公表し退任していた。
長い闘病生活の末に帰らぬ人となったが、韓国メディアは母国の英雄を追悼。韓国の総合ニュースサイト「イーデイリー」は、「韓国サッカーが生んだ最高のマルチプレーヤー」と伝え、DFからFWまであらゆるポジションでハイレベルなプレーを見せたことを称えている。
また横浜FMと柏に在籍し、Jリーグの舞台でも活躍したことにも触れており、韓国紙「スポーツ韓国」が「ユ・サンチョルは1999年からその実力が認められ、日本の舞台に立った。Jリーグで2度優勝し、日本でも“レジェンド”として永遠に記憶されている」と伝えれば、韓国紙「中央日報」も「韓国選手が珍しかった時代に、Jリーグでスター選手として認められた」と、その活躍を振り返っている。
膵臓癌を公表した後の20年2月に、韓国で行われたAFCチャンピオンズリーグの試合では、横浜FMサポーターが「頑張れ! ユ・サンチョル」と記した横断幕を掲げ、それに反応する形で後日、本人が来日。スタジアムに姿を現してサポーターに挨拶する場面もあった。
Jリーグ史に、その名を残したユ・サンチョル氏。あまりにも早い別れとなったが、闘志あふれるプレーの数々は日本のサッカーファンの脳裏にも深く刻まれている。
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(FOOTBALL ZONE編集部)