なでしこ岩渕真奈、“勝てるチーム”への理想像に見解 「アメリカを見てもそう思う」
“W杯優勝メンバー”岩渕が思う大舞台で強くなるために必要なこととは?
なでしこジャパン(日本女子代表)は、7日から合宿をスタートし、今月にウクライナとメキシコとの国際親善試合を実施。来月開幕の東京五輪を目指していく。得点源としての期待がかかるFW岩渕真奈は「全員が自信を持って、自分たちは良いチームだと言えるチームが強い」と、チーム作りの理想を話した。
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岩渕は昨年12月にイングランドのアストン・ビラへ移籍してヨーロッパのシーズン後半戦をプレーし、先日にはアーセナルへの移籍が発表された。2017年3月にドイツのバイエルン・ミュンヘンを退団して以来の海外でのプレーに「コロナの影響で、日本代表として海外の強い相手と対戦する機会が少ない中、半年間、体の大きい相手とやれたのはペース、慣れという意味でも行って良かったと思える半年間になった」と前向きにとらえている。
今回の活動では10日にウクライナ、13日にメキシコと国際親善試合を行い、その後には五輪本大会へ向けたメンバー発表、そして7月に国際親善試合(対戦相手未定)を経て本大会へ臨む。2011年に日本が初優勝したドイツ女子ワールドカップ(W杯)のメンバーで、その後に幾度も国際舞台を経験してきた岩渕は「ここ1年以上、(代表チームが)強い相手とやれていない。分からない部分もある」としながらも、そうした大舞台で結果を残すチームになるために必要なことを話した。
「ああいう試合をたくさん経験させてもらって思うのは、相手どうこうよりも自分たちに自信を持って臨みたいということ。2019年女子W杯の時は、今ほどの自信がなかった。五輪の初戦から、全員が自信を持って、自分たちは良いチームだと言えるチームが強い。アメリカを見てもそう思う。そういうチームになったら良いという理想を持っている」
その上で、「自分自身はFWなので、ゴールに絡むことは常に意識している。自分が取れたらベストですけど、勝つために一番いい選択をできる選手になっていきたい」という攻撃の役割を話す岩渕は、「スタートからコンスタントに出させてもらっている中で、良い時も悪い時もある。そういう時もチームのためにやるのがベストだと、色々な経験をして感じる。チームが勝つために(ピッチ上の)11人、(メンバー)23人、スタッフまで全員が意識を持つことで良い結果が出ると思うので、やっていきたい」と、一体感のあるチームになることの重要性を強調した。
メンバーの最終選考という要素も含まれる今月の2試合、岩渕には勝利に導くゴールとともに、理想とするチームに近づけていくことが期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)