「試合に出られない」 U-24板倉滉が抱く危機感…オーバーエイジ参戦で先発争い激化
ライバルがひしめくポジション争いに言及「負けていてはダメ」
東京五輪出場を目指すU-24日本代表は7日、オンライン会見を実施した。6-0と快勝したU-24ガーナ代表戦で途中出場したMF板倉滉は、オーバーエイジ(OA)などライバルがひしめくポジション争いについて「このままなら試合に出られない」と危機感を示した。
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U-24代表は5日、U-24ガーナ代表と国際親善試合を行い6-0と大勝した。本大会グループリーグ初戦の南アフリカ戦を想定した一戦に、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ→未定)、MF遠藤航(シュツットガルト)のOA3人を揃って先発起用。文字通りA代表の守備陣が後方を支えるなか、MF堂安律(ビーレフェルト)やMF久保建英(ヘタフェ)らが得点を重ねて勝利した。
OAを組み込んだ”ベスト布陣”での戦いを踏まえ、後半13分から途中出場した板倉は「まずはプレーで頼りになると感じる」とその効果に言及。ピッチ外でもその存在感は際立つようで「普段のところでも積極的にコミュニケーションを取ってくれて、みんなが絡みやすい存在なのが良いと思う」と明かした。
OA3人の技術、経験値は、チームの強化という意味でポジティブに作用する反面、センターバック(CB)やボランチを主戦場とする板倉には激しいポジション争いが待ち受ける、現状、CBのスタメン候補は吉田、冨安健洋(ボローニャ)の2人が最有力。2ボランチの一角にはOAの遠藤を起用することが濃厚だ。
こうした状況に、板倉は「このままなら試合に出られないと思っている」と危機感を示す。現状、CB、ボランチともスタメン争いでの序列では劣勢を強いられているが、それでも「そこに割って入っていく気はあるし、負けていてはダメだと思う。チームメートだけど、負けないようにやらないと」と誓った。
今回の活動は本大会に向けた最終選考と位置づけられているだけあり、12日のジャマイカ戦(豊田スタジアム)では出番を掴む可能性もある。アピールの場に向けて、板倉は「オーバーエイジが入ってきて、チームの力は間違いなく上がったと思う。そこに負けないようにというのと、試合ではコミュニケーションを取りながらお互いの強みを生かしたい」と意気込んだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)