「タイプ的に違うけど…」 中山雄太、OA組”主将”吉田に感じた「自分にないもの」
相手のラフプレーに猛抗議する吉田の姿に「ああいう選手がいると頼もしい」
東京五輪への強化を図るU-24日本代表は、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ→未定)、MF遠藤航(シュツットガルト)のオーバーエイジ(OA)組が加わり、守備の安定から攻撃への好影響が生まれ始めている。5日の国際親善試合・U-24ガーナ戦(6-0)では、キャプテンマークを巻いた吉田が、相手選手のラフプレーに猛抗議するワンシーンがあったが、MF中山雄太(ズウォレ)は7日のオンライン会見で、「熱いところを見せる意味では参考になる」と感想を語った。
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東京五輪世代のチームで長くキャプテンを務めるなど、主力を張ってきた中山は、ボランチに入った3日のA代表戦(3-0)から一転、5日のU-24ガーナ戦では左サイドバックで起用され、酒井、吉田、DF冨安健洋(ボローニャ)のA代表レギュラー勢と最終ラインを組んだ。
ガーナの迫力不足もあり、守備面で危ない場面はほとんどなく、中山は後半に高いポジションを取って積極的に攻撃参加し、同13分にFW上田綺世(鹿島アントラーズ)のヘディング弾をピンポイントクロスでアシストした。
中山はセンターバック、サイドバック、ボランチ、インサイドハーフと複数のポジションをこなせるユーティリティーとして知られるが、東京五輪のメンバー18人入りに向けて、自身の“適性”を探る日々を楽しんでいるという。
「僕自身、どこのポジションなのかはいまだに探っている。そこは強みでもあるけど、探っていることを楽しんでいる。サイドバックとしてのキャリアがほぼない。単純にサッカーが上手くなりたいということから、良い選手からいろいろと盗みたいし、極端なことを言えば、FWをやれと言われればアクションを学ぶし、FWをやろうとする。どこのポジションを任されても、いつも高いレベルでプレーするのが求められていること」
そのなかで、キャプテン経験者として吉田の存在は参考になるという。U-24ガーナ戦の後半26分、相手選手の危険なタックルでMF田中碧(川崎フロンターレ)が削られた際、吉田が猛然と詰め寄り一触即発のムードになった。吉田は試合後、「僕はやっぱり、長谷部(誠/フランクフルト)さんみたいに優等生ではないので(笑)。かわいい選手たちが削られたら、そこは行かないといけない」と語っていたが、中山もチームメートとして感じるものがあったようだ。
「ああいう選手がいると頼もしいし、ああいうキャプテン像は僕にないもので、勉強になる。タイプ的に違うところもあるけど、熱いところをしっかり見せるという意味では参考になると思う」
中山は東京五輪世代とOA組をつなぐ橋渡し的な役割も担うだけに、リーダーシップが磨かれればさらに頼もしい存在となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)