「なんてスペクタクル」 イタリア代表“10番”、2本の芸術的“バックヒール”パスが話題
チェコ戦で1得点1アシストの活躍、タッチライン際で2本の華麗なパスを成功
イタリア代表は現地時間4日、チェコ代表との国際親善試合に臨み4-0で快勝した。欧州選手権(EURO)開幕に向けて弾みをつけたなか、この試合で1得点1アシストの活躍を披露した“背番号10”のFWロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)が繰り出した美技が話題を呼んでいる。
2018年ロシア・ワールドカップで60年ぶりの欧州予選敗退を喫した“アズーリ”は、ロベルト・マンチーニ監督の下で復活。EURO予選を10戦全勝で突破し、本大会ではグループAでトルコ、ウェールズ、スイスと対戦する。11日のトルコとの初戦に向けて調整をするなか、4日に大会前最後のテストマッチを実施。EURO出場国のチェコを相手に、4-0と快勝を収めた。
この試合で輝きを放ったのが、10番のインシーニェだ。ナポリで猛威を振るう30歳アタッカーは、2-0で迎えた後半21分にチーム3点目をマークすると、同28分にはFWドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)の得点をアシストした。
そんな攻撃で“違い”を作っていたインシーニェは、得点シーン以外でも魅せていた。後半6分には敵陣左サイドのタッチライン際で、後方からの浮き球のボールを相手ゴールを背にしながら右足のバックヒールで右前方の味方へパス。さらに同35分には、再び左サイドのタッチライン際で今度は後方からのグラウンダーのパスを、右足のバックヒールでフリック。ボールは背後にいたマーカーの股を抜き、味方へ見事につながった。
インシーニェが“バックヒール”で成功させた2本のパスに、イタリア代表公式インスタグラムが「インシーニェ・ショー」と綴り動画を投稿。コメント欄には「規格外」「フェノーメノ」「完璧…」「なんてスペクタクル」「偉大な選手」といった声が寄せられていた。イタリア躍進の鍵を握る1人として、EURO本大会での活躍に注目が集まる。