「緊張感の連続だった」 韓国代表DFが語る中国強豪での日々「お金がすべてではない」

中国は「決してレベルの低いリーグではありません」

 もう一つ聞きたかったのが、中国でプレーした韓国人選手は数多くいるが、なぜ日本人プレーヤーは少ないのかという点だ。

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 例えば、日本代表クラスの選手にオファーをしたクラブもあったはずで、年俸もかなり高い金額を提示したはずだ。それでもなぜ日本人選手は中国でプレーしないのか。

 キムは少し考えた後、「それは気になる部分ですよね。なぜなのでしょう? 私も理由が知りたいです」と笑った。

「(中国は)決してレベルの低いリーグではありませんし、日本の選手も挑戦するに値すると思います。Jリーグの選手は実力的にも十分通用します。ただ、中国と欧州の両クラブからオファーが来た場合は、欧州に挑戦するのが正しいと思いますが、Jリーグの環境の良さが大きいのでしょうか。でもその答えは、中国からオファーがあった日本の選手に直接聞いてみて分かることでしょう」

 キム・ヨングォンは中国で実に多くのことを学んでいた。プロサッカー選手として大きく成長し、一皮むけたことを誇りに思う姿がそこにあった。
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(金 明昱 / Myung-wook Kim)



金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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